オラニエ家(読み)オラニエけ(英語表記)Oranje

山川 世界史小辞典 改訂新版 「オラニエ家」の解説

オラニエ家(オラニエけ)
Oranje[オランダ],Orange[英]

現在のオランダ王家の家系。15世紀初頭にドイツのナッソウ伯が南フランスのオランジュ(オラニエ)公領を相続したことに起源を持つ。同家出身のウィレム1世オランダ独立戦争功績があり,世襲のオランダ総督職についたことから,王家に準ずるものとみなされるようになり,1815年オランダ王国成立に際して王位につき,男系が途絶しても女子が継承して今日に至っている。またイングランド名誉革命においても同家出身のウィレム3世(ウィリアム3世)が同国の王位についたことでも知られる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「オラニエ家」の解説

オラニエ家
オラニエけ
Oranje

オランダの総督や王位についた家名。オレンジ家は英語読み
名は南フランスのオランジュ市に由来。1522年カール5世からネーデルラント領地を与えられ,その後,相続関係から所領がドイツの貴族ナッサウ家に移り,オラニエ−ナッサウ家が成立。同家の従兄弟ウィレムはオランダ独立戦争で活躍し,ウィレム1世として初代総督となった。また同家のウィリアム3世は名誉革命により妻メアリとともにイギリス王位についた。ウィーン会議でオランダ王国が建設されると,オラニエ家のウィレム1世が王位につき,その称号は現在のオランダ王家にひきつがれた。

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