カイコガ(その他表記)Bombyx mori; silkworm moth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カイコガ」の意味・わかりやすい解説

カイコガ
Bombyx mori; silkworm moth

鱗翅目カイコガ科。開張 30~45mmで体のわりに翅が小さく,飛ぶことができない。前翅端は鉤状に突出する。体翅とも白ないし淡黄色で,触角褐色複眼は通常黒色である。幼虫をカイコという。クワゴという野生種から改良されたものと考えられ,繭から絹をとるために多くの品種が飼育されている。日本には古く中国から輸入された。インドヨーロッパでも飼育されている。

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小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「カイコガ」の解説

カイコガ
学名:Bombyx mori

種名 / カイコガ
解説 / 人間が管理しないと生きられません。まゆからきぬ糸をとります。
目名科名 / チョウ目|カイコガ科
体の大きさ / (前ばねの長さ)17~20mm
分布 / 日本~ヨーロッパ
成虫出現期 / 5~10月
幼虫の食べ物 / クワ

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世界大百科事典(旧版)内のカイコガの言及

【カイコ(蚕)】より

…カイコは正しくはカイコガと呼ばれ,鱗翅(りんし)目カイコガ科に属する昆虫で,その繭から絹糸をとるため古くから中国や日本などで飼育されてきた。
[カイコの祖先]
 カイコに最も近縁な昆虫としては,クワ畑に野生しているクワゴBombyx mandarinaがある。…

※「カイコガ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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