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カタール Qatar

翻訳|Qatar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カタール
Qatar

正式名称 カタール国 Dawlat Qaṭar。
面積 1万1571km2
人口 162万4000(2011推計)。
首都 ドーハ

アラビア半島でペルシア湾に面する首長国。 1971年独立し,アラビア半島からペルシア湾へ 200kmほど真北に突出した半島国で,東西の最大幅は約 90kmである。岩が多い砂漠地帯で,乾燥気候下にあり,年降水量は 100mmである。カタールの名は 10世紀のアラブの文献に初めて記録されている。最終的には独立のバーレーン国の支配者となった部族が,18世紀にアラビア半島からカタールの北西部に侵入し,やがてバーレーン島に移った経過があり,バーレーンの首長とカタールにおける名目上の臣下との間で北西部領有上の紛争となった。 1867年戦争となり,ドーハの町は破壊された。イギリスがこれに介入し,1868年カタールの貴族を首長に据えた。オスマン帝国との争いの末,1916年以来イギリスの保護首長国となった。 1940年に石油が発見されて発展の契機をつかんだ。中東の四大産油国に次ぐ石油生産国となり,現在のカタールは近代的な道路,ホテル,政庁舎,テレビ放送網をもち,化学肥料,セメントなどの工業もある。住民はカタール人,カタール人以外のアラブ人,南アジア系,イラン人などである。また,言語はアラビア語のほか広く英語が用いられる。首都ドーハには国際空港もある。住民の大部分がアラブ系。公用語はアラビア語。住民の 90%はスンニー派イスラム教徒。

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知恵蔵の解説

カタール

医学や生化学分野では生体内反応の促進にあずかる酵素の活性を示す単位として、モル毎秒(mol/s)が使われている。人間の健康や安全を図る上で、これらの分野においても共通の使いやすい単位として、モル毎秒を示す「カタール(kat)」を、固有の名称をもつ国際単位系(SI)の組立単位に仲間入りさせることが、1999年の第21回国際度量衡総会で決定された。

(今井秀孝 独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問 / 2008年)

カタール

アラビア半島中東部、ペルシャ湾に突き出たカタール半島の大部分を占める首長国。首都は、近代都市のドーハ。国土面積は1万1427平方キロメートルで、秋田県ほどに過ぎない。人口は約267万人(2017年4月)。このうちアラブ系のカタール人は2割以下で、南アジアやイランからの出稼ぎ労働者が多くを占めている。国民の大半は、イスラム教スンニ派。公用語はアラビア語で、歴史的にイギリスとの関係が深いことから、第2公用語に英語を採用している。教育・医療・福祉の水準は高く、国民所得は世界トップレベル。経済は、世界第3位の推定埋蔵量を誇る天然ガスと石油の輸出に依存してきたが、近年は観光業や金融業など、新たな産業の育成に力を入れている。また、中東の国としては初めてFIFAワールドカップ(22年開催)の誘致にも成功した。
18世紀、アラビア半島からタミーム部族が移住してきたのが、アラブ系イスラム教国としての歴史の始まりである。当初、ハリファ家がカタールとバーレーン一帯を支配していたが、19世紀半ば、現在の首長家であるサーニー家がハリファ家に代わり勢力を拡大した。更にサーニー家は、1868年にイギリスと協定を結び、カタール半島の支配権を確立した。なお、バーレーンの支配権はハリファ家が継続し、現在に至っている。その後カタールはオスマン・トルコの支配を受けたが、1913年にイギリスの働きかけで主権を回復し、3年後イギリスの保護下に入った。
71年、イギリスがスエズ以東からの撤退を表明すると、湾岸地域では九つの首長国による連邦国家結成の動きが起こった。協議の結果、アブダビとドバイを中心とする7カ国がアラブ首長国連邦(UAE)を結成したが、カタールは加わらず、バーレーンと共に単独で独立した。独立後の政情は不安定で、無血クーデターによる政権交代が繰り返された。しかし、サーニー家世襲による首長制は揺らぐことなく、95年にハマド・ビン・サーニーが首長になると政情は安定した。
開明派のハマドは新たな天然ガス田の開発を進めながら、行政の効率化、経済の多角化などに務めた。96年には、衛星テレビ局アルジャジーラを設立。99年には湾岸諸国で初めて女性の参政権を認め、2003年には三権分立を定めた憲法も制定した。外交は対米重視で、米空軍の駐留を認める一方、イランやトルコとも友好関係を保つなど、全方位外交を展開してきた。13年、ハマドは四男タミムへの譲位を発表。タミムは33歳の若さで、カタール8代目の首長に即位した。

(大迫秀樹 フリー編集者/2017年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カタール

ペルシャ湾に面する人口約229万人の小国だが、天然ガスの埋蔵量は世界3位で、日本にとっては液化天然ガス(LNG)の主要供給国。首長が全権を掌握する君主制で、国民の大半はイスラム教スンニ派。首都ドーハには衛星テレビ局アルジャジーラの本社がある。2022年に中東初のサッカーワールドカップを開催予定。

(2017-06-06 朝日新聞 朝刊 3総合)

カタール

ペルシャ湾に面する人口約229万人の小国だが、天然ガスの埋蔵量は世界3位で、日本にとっては液化天然ガス(LNG)の主要供給国。首長が全権を掌握する君主制で、国民の大半はイスラム教スンニ派。首都ドーハには衛星テレビ局アルジャジーラの本社がある。2022年に中東初のサッカーワールドカップを開催予定。

(2017-06-06 朝日新聞 朝刊 3総合)

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デジタル大辞泉の解説

カタール(Qatar)

アラビア半島、ペルシア湾に突出するカタール半島を占める独立国。正式名称はカタール国。首都ドーハ。石油を産する。英国保護領から、1971年独立。人口84万(2010)。

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大辞林 第三版の解説

カタール【Qatar】

アラビア半島、ペルシャ湾に突き出たカタール半島を占める首長国。1971年イギリス保護領から独立。砂漠国で石油を産する。住民はアラブ人。首都ドーハ。面積1万1千平方キロメートル。人口80万( 2005)。正称、カタール国。

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単位名がわかる辞典の解説

カタール【katal】

酵素活性の国際単位。記号は「kat」。1秒につき1molの基質化学反応を促進する酵素活性を表す。1999年にSI単位系に導入された。

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世界大百科事典内のカタールの言及

【カタル】より

…正式名称=カタル国Dawla al‐Qaṭar∥State of Qatar面積=1万1427km2人口(1996)=59万人首都=ドーハDoha(日本との時差=-6時間)主要言語=アラビア語通貨=カタル・リヤルQatar Riyalアラビア半島から北へ向かってペルシア湾に突出した半島を国土とする国。カタールともよばれる。
[自然,住民]
 半島の長さ約160km,最大幅約85km。…

※「カタール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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