カリフォルニア大学理事会対バッキー裁判(読み)カリフォルニアだいがくりじかいたいバッキーさいばん(その他表記)Regents of the University of California v. Bakke

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

カリフォルニア大学理事会対バッキー裁判
カリフォルニアだいがくりじかいたいバッキーさいばん
Regents of the University of California v. Bakke

1978年6月28日,アメリカ合衆国連邦最高裁判所がアファーマティブ・アクション合憲としながら,人種別の割当制度は無効とする判決をくだした裁判。カリフォルニア大学デービス校医科大学院は,大学のアファーマティブ・アクション制度の一環として,入学定員の 16%をマイノリティの志願者に割り当てることとしていた。この医科大学院に 2度不合格となったカリフォルニア州出身の白人男性アラン・バッキーが,大学を相手どって訴訟を起こした。バッキーは,合格したマイノリティの学生のなかには成績や試験の評点が自身より低い者も少なくなかった証拠を示し,人種を根拠とした不正な逆差別を受けたとして,これは 1964年公民権法と合衆国憲法修正第14条の平等保護条項に違反すると主張した。判決は大学側による厳格な人種別割当の適用を違憲と認め,バッキーの入学を許可するよう命じたが,高等教育機関において人種を入学許可の判断基準の一つとすることは認められるとした。この判決によってアファーマティブ・アクションは合法化されたが,その後数十年の間に最高裁がくだした判決ではこうした制度の範囲が制限され,いくつかの州では人種に基づくアファーマティブ・アクションが禁止された。

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