ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンパン」の意味・わかりやすい解説
カンパン
Campin, Robert
[没]1444.4.26. トゥルネー
フランドルの画家。 1406~44年の間にベルギーのトゥルネーで活躍した記録があり,また彼のアトリエにはワイデンと J.ダレが弟子として入った記録がある。他方,共通の作品をモデルとして描いたと考えられるダレの作品およびワイデンの作品が,これらよりも古い様式をもつフレマールの画家の作品と類似しているため,フランドル派で最も古いこの巨匠とカンパンを同一人物とみなす説がある。確証はないが,『キリストの降誕』 (1420/30,ディジョン美術館) ,『メローデの祭壇画』 (25/8頃,メトロポリタン美術館) などが代表作といわれる。
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