カンポサント(その他表記)Campo Santo

デジタル大辞泉 「カンポサント」の意味・読み・例文・類語

カンポサント(Camposanto)

イタリア中部、トスカーナ州の都市ピサにあるピサ大聖堂に付属する納骨堂。13世紀後半、ジョバンニ=ディ=シモーネの設計建設が始まり、15世紀に完成した。白大理石によるロマネスク様式の回廊に囲まれた、美しい中庭をもつ。1987年、「ピサのドゥオモ広場」の名称世界遺産文化遺産)に登録された。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カンポサント」の意味・わかりやすい解説

カンポ・サント
Campo Santo

イタリア語の「聖なる場所」すなわち墓地を意味し,広義には聖堂境内をさすこともある。中世イタリアの墓所は回廊で囲まれ,回廊には貴族の納骨堂が置かれた。代表的な例はピサ大聖堂境内のカンポ・サント。 12世紀末,十字軍がエルサレムの聖地カルバリーの丘から持帰った土によって築いたため,「聖なる場所」と呼ばれた。ここに J.シモーネの設計によるイタリア・ゴシック様式の回廊が建てられ (1278~83) ,その壁面は初期トスカナ派の画家たちのフレスコ画で飾られている。ボルテラの『最後の審判』をはじめ,タデオ・ガッディ,トマソ・ピサーノゴッツォリシエナ派のフランチェスコ・トライーニらの作と考えられる,最も重要な『死の勝利』の連作などは,現在ピサ国立博物館に収蔵されている。

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