ガトリング機関銃(読み)ガトリングきかんじゅう(その他表記)Gatling gun

翻訳|Gatling gun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガトリング機関銃」の意味・わかりやすい解説

ガトリング機関銃
ガトリングきかんじゅう
Gatling gun

1862年頃アメリカ合衆国の発明家リチャード・J.ガトリングが考案した,初期の機関銃である多銃身砲。10本ほど束ねた銃身を手動クランクで回転させ,連続的に銃弾装填連射を行なった。南北戦争後期に北軍が使用。以後 50年にわたって,ほとんどの戦争で使用された。その間に多くの改良が加えられ,手動機関銃の時代に外部動力で 1分間に 3000発連射できた。反動式やガス式機関銃の登場ですたれたが,ガトリング機関銃の原理をもとに開発された機関砲であるバルカン砲は,今日でもジェット戦闘機艦艇に装備されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android