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キソチドリ Platanthera ophrydioides

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キソチドリ
Platanthera ophrydioides

ラン科の多年草。亜高山帯の針葉樹林に自生する。高さ 10~20cmの茎のなかほどに1枚のやや大きな広楕円形の葉があり,その上部に伸びる花茎には通常1~2枚の幅の狭い茎葉がつく。夏に,10個前後の黄緑色の小花を総状花序をなしてつける。外花被片3枚は後方にそり返り,唇弁は細い。長い距が目立つ。なお本種によく似ているホソバキソチドリ P. tipuloidisはやはり亜高山帯の草原や湿原に生え,花はやや小型で外花被片がキソチドリのようにそり返らない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キソチドリ
きそちどり / 木曽千鳥
[学]Platanthera mandarinorum Reichb. f. subsp. ophrydioides (Fr. Schm.) K. Inoue

ラン科の多年草。紡錘状の塊根から花茎を伸ばし高さ15~40センチメートル。茎の中央付近に楕円(だえん)形の葉を1枚つけ、上部の葉は小さい。7月ころ、頂生する花序に3~10個の花をまばらにつける。花は淡緑色、径約1センチメートル。側花弁が左右に開き、1センチメートルくらいの細長い距(きょ)がある。北海道、本州、四国の亜高山帯の林床、林縁、湿原に生育し、南千島、樺太(からふと)(サハリン)に分布する。近縁のミヤマチドリP. takedae Makinoはよく似ているが、距が短く、4ミリメートル以下である。[井上 健]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のキソチドリの言及

【ツレサギソウ】より

…日本には21種あり,日本の地生ランの中で最大のグループである。最もよく見かけるのはヤマサギソウP.mandarinorum Reichb.f.var.brachycentron (Fr.et Sav.) Koidz.,キソチドリP.ophrydioides Fr.Schm.の群で,普通,葉は1枚,淡緑色の花,先端の伸長した花弁で特徴づけられ,日本全国で多様に分化している。ホソバノキソチドリP.tipuloides Lindl.の群は花の黄色味が強く,亜高山帯の湿原に群生する。…

※「キソチドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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