クルド語(読み)クルドご(その他表記)Kurdish

翻訳|Kurdish

関連語 熊本 名詞

改訂新版 世界大百科事典 「クルド語」の意味・わかりやすい解説

クルド語 (クルドご)
Kurdish

イラン,イラクトルコシリア4国の国境地帯の山地クルディスターン)で話されているイラン語派西部グループの言語方言的にはペルシア語バルーチ語中間の位置を占める。クルド語の話者は1200万人以上(1976)と見積もられ,北西グループと南東グループに大きく分かれる数多くの方言から成る。中世以来の文学的伝統を有し,現在はイラクとイランでアラビア文字,トルコとシリアでローマ字,旧ソ連内(アゼルバイジャンなど)ではロシア文字を用いていた。
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百科事典マイペディア 「クルド語」の意味・わかりやすい解説

クルド語【クルドご】

インド・ヨーロッパ語族に属するイラン語派の言語。クルド人の使用する言語で,クルディスターン地方で話される。かなりの相違のある3方言に分かれる。ラテン文字キリル文字アラビア文字が用いられる。

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世界大百科事典(旧版)内のクルド語の言及

【クルド】より

…この後につづくアルメニア人,アッシリア,アラブなどのセム系諸民族,トルコ,モンゴルなどのアルタイ系民族の移住,侵入によって今日みられるクルド族の形質人類学的特徴――中背,茶色の髪と目,浅黒い顔色――ができあがった。 クルド語はイラン系諸言語のなかで北西グループに属する。南西グループのペルシア語とちがって比較的よく古代・中世のイラン系言語の痕跡を残しているといわれる。…

※「クルド語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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