コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

クワゴマダラヒトリ

百科事典マイペディアの解説

クワゴマダラヒトリ

鱗翅(りんし)目ヒトリガ科の1種。雄は開張30mm内外,暗褐色,雌は開張55mm内外,白色。雄雌ともに黒点を散らす。日本全土と中国に分布。幼虫はクワノスムシ(桑の巣虫)とも呼ばれ,クワまたはバラ科植物の葉を食べる害虫。
→関連項目ヒトリガ

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

クワゴマダラヒトリ【Spilosoma imparilis】

鱗翅目ヒトリガ科の昆虫で,幼虫はクワの害虫として知られているが,かなり多食性でバラ科,ブナ科,スイカズラ科植物の各種に寄生する(イラスト)。十分成長した幼虫は体長5cmに達する毛虫となる。若齢の間は葉に糸を吐いて丸めた巣で集団生活をし,葉脈を残して網目状に食害する。若齢幼虫で越冬する。翌春再び葉を食べ,老熟すると分散し,春の終りころに褐色の体毛を混ぜた粗い繭をつくって蛹化(ようか)。成虫は9月ころに羽化し,食樹の幹や枝に卵をかためて産みつけ雌の尾毛で覆う。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クワゴマダラヒトリ
くわごまだらひとり / 桑胡麻斑灯蛾
[学]Spilosoma imparilis

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヒトリガ科に属するガ。はねの開張は雄40ミリメートル内外、雌50ミリメートル内外。雌雄によって、大きさのほか色彩がまったく異なる。雄のはねは黒褐色で、黒紋を連ねる。雌は黄白色の地に多数の黒紋をもつ。腹部は赤黄色であるが、雄では黒みを帯びる。年1回の発生で、9月ごろ成虫が出現する。よく灯火に飛来する。北海道から屋久(やく)島までと、中国大陸に分布する。幼虫は黒っぽい毛虫で、背面に細長い白紋を連ね、各節に橙黄(とうこう)色紋をもつ。クリ、コナラ、ヤナギ、サクラなど多くの樹木に寄生するが、クワの害虫として知られている。若齢の間は糸を吐いて巣をつくり、集団生活をする。7月ごろ葉間に茶褐色の体毛を混ぜた薄い繭をつくって蛹化(ようか)する。若齢幼虫で越冬する。[井上 寛]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

クワゴマダラヒトリの関連キーワード井上

今日のキーワード

吝か

[形動][文][ナリ]1 (「…にやぶさかでない」の形で)…する努力を惜しまない。喜んで…する。「協力するに吝かではない」2 思い切りの悪いさま。「民衆も天才を認めることに―であるとは信じ難い」〈芥川...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android