ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリニッジ時」の意味・わかりやすい解説 グリニッジ時グリニッジじGreenwich mean time イギリスのグリニッジを通る経度0°の子午線における地方平均太陽時。 1925年以後の定義によるグリニッジ時は世界時 UTとも呼ばれ,全世界共通の時刻の基準として使われてきた。地球の自転をもとにしたこのグリニッジ時は,水晶時計や原子時計と比較した結果,地球の自転の不規則性が認識されるようになり,72年以後,世界標準時としての座を失った。現在では,原子の放射の振動数を基準にしてつくられる原子時 ATの秒を刻み,その時刻は世界時との差が 0.9秒以内になるように定められた協定世界時が世界標準時となっている。日本の中央標準時は協定世界時を9時間進めたものである。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
百科事典マイペディア 「グリニッジ時」の意味・わかりやすい解説 グリニッジ時【グリニッジじ】 英国グリニッジ天文台(経度0°)を通る子午線を基準にした時刻。平均太陽がこの子午線を通る時刻を正午とし,全世界の地方時,標準時の基準とする世界時。日本の中央標準時はこれより9時間進んでいる。→関連項目時刻|日本標準時|標準時 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報