翻訳|local time
地球自転に基づく時刻システムを総称して自転時と呼ぶが,このうち,対象とする天体または基準点が太陽の場合が太陽時,春分点の場合が恒星時である。ただし前者では太陽の時角(観測者の子午線から問題とする天体を含む時圏までの角度を西向きに測り時間単位で表す)へ12時を加えたものが太陽時,後者では春分点の時角がそのまま恒星時である。このように自転時は観測地点の子午線を規定して初めて決まる。一般に経度0°の基準子午線以外の任意の子午線に関する自転時を地方時と呼んでいる。例えば経度0°の子午線に関する平均太陽時が世界時であるのに対して,これ以外の子午線に関するものは地方平均太陽時,あるいは単に地方時と呼ばれる。
執筆者:飯島 重孝
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
時を測ろうとする地点の子午線を基準にして、天体の時角によって決める時系をいい、その地に固有なものである。平均太陽の時角により地方平均太陽時が、春分点の時角により地方恒星時が決まる。グリニジ子午線に関する地方平均太陽時をとくに世界時といい、すべての地方時の基準となる。ある地点の平均太陽時は世界時と経度の差だけ違う。一国または一地域内で共通の地方時を常用時とする場合、これを標準時といい、一般に世界時と整数時だけ違う地方時が選ばれる。日本は東経135度の子午線上にある明石(あかし)市の地方平均太陽時を採用しており、世界時より9時間進んでいる。
[渡辺敏夫]
…しかし地球は楕円軌道を回っているため1太陽日が季節によって変動があるので,1年間の太陽日を平均して1日(平均太陽日)としそれに基づいて1時間を定めている。 太陽の南中時刻は各地で異なっているので,その場所,あるいはそこを中心とした限られた地域で用いられる時刻を地方時と呼ぶ。日本では東経135゜の地方時を標準時として使用している。…
※「地方時」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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