ゲンチアナ(英語表記)gentian

翻訳|gentian

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゲンチアナ
gentian

ヨーロッパ中南部に産するリンドウ科多年草ゲンチアナ・ルテア Gentiana luteaほか同属植物の根および根茎を乾燥・発酵させたもの。薬局方収載の生薬の一つ。苦味配糖体ゲンチオピクリンなどを含み,苦味健胃剤として慢性胃炎,消化機能低下などに汎用されている。

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デジタル大辞泉の解説

ゲンチアナ(〈ラテン〉Gentiana)

リンドウ科リンドウ属の植物の総称。根および根茎から健胃剤を製する。

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百科事典マイペディアの解説

ゲンチアナ

生薬。ヨーロッパ中南部高地に自生するリンドウ科の植物ゲンチアナ・ルテアの根および根茎を乾燥したもの。主成分は苦味配糖体ゲンチオピクリンで,味覚を通じて反射的に胃液の分泌を促す。食欲増進,消化促進に有効。
→関連項目胃腸薬健胃薬

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デジタル大辞泉プラスの解説

ゲンチアナ

リンドウ科の多年草。根や根茎は健胃作用があり生薬として使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゲンチアナ
げんちあな
gentian

リンドウ科植物Gentiana lutea Linnの根および根茎。原植物はピレネー山脈、アルプス山系、小アジアのタウルス山系に至る広域に分布する亜高山性の多年草である。ゲンチアナの粉末を炭酸水素ナトリウムと配合した苦味健胃剤は健胃散の代表的処方であるが、輸入品がほとんどのため、日本では類似薬としてセンブリ末やリュウタン末が多く使用されている。粉末は黄褐色を呈し、特異なにおいがあり、味は初め甘く、のちに苦く残留性がある。[幸保文治]

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世界大百科事典内のゲンチアナの言及

【漢方薬】より

…たとえば,ゲンノショウコ,ドクダミ等は広く日本の民間で用いられているが,使用法は漢方の場合とまったく異なるので通常,漢方薬には含めず,民間薬として区分する。また,ウワウルシ,ゲンチアナ,ジギタリス,麦角等は西洋医学では古くから用いられてきた生薬であるが,漢方薬ではない。要するに後述するような漢方医学の理論にのっとって用いられる生薬が漢方薬である。…

【リンドウ(竜胆)】より

… トウリンドウは根茎および根に苦味配糖体ゲンチオピクリンgentiopicrine,ゲンチアニンgentianineなどの苦味成分を含み,漢方では竜胆(りゆうたん)とよばれ,苦味健胃薬として用いられ,また他の生薬と配合して,解熱,肝炎,咽喉炎,中耳炎,高血圧,尿道炎などにも用いられる。また,ヨーロッパ原産のゲンチアナ・ルテア(単にゲンチアナともいう)G.lutea L.の根および根茎を多少発酵させたものも,苦味配糖体ゲンチオピクリンなどを含み,苦味健胃薬として消化機能低下,慢性胃炎などに用いられる。日本のリンドウやエゾリンドウも同じ薬効がある。…

※「ゲンチアナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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