出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報
一般的には、小形の植物を総称する場合と、コケ植物を特定してよぶ場合とがある。小形の植物の総称として使われる場合は、種子植物のコケモモ、サギゴケなどのように高さ数センチメートルのもの、あるいはシダ植物のコケシノブ、マメヅタなどのほか、地衣類およびクロレラなどの藻類をさしている。『古事記』などに出てくる「木毛」あるいは「蘿」はそれぞれ「こけ」と読み、小形の植物の意である。コケ植物をさす「苔」あるいは「蘚」がコケにあてられたのはずっとあとの、江戸中期になってからである。コケ植物を特定してコケというのは、ゼニゴケやスギゴケの仲間の植物をさしているが、形態的に類似した地衣類も含まれることがある。
[井上 浩]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…ほかに多くの地方的呼び名がある。例えばナバ(西南日本),クサビラ(奈良県一部),タケ(近畿,東海,山陰,中国東半部,四国東半部),コケ(北陸,岐阜,新潟),キノコ(東日本),ミミ(佐渡,能登),モタシ,モダシ,モタセ(東北地方)などである。このように語彙が多いのは,キノコについての関心の深さを示している。…
…受精卵は造卵器の中で分裂して胞子体の幼植物(胚)が形成されるが,その後も胞子体は配偶体に寄生し続ける。完成した胞子体は1本の軸からなり,先端に1個の胞子囊(ほうしのう)をつける(コケの胞子囊を蒴(さく)capsuleという)。胞子囊の中で胞子母細胞が減数分裂をして胞子をつくる。…
※「こけ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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