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コシャマイン

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

コシャマイン

?-1457 15世紀のアイヌの首長。
1456年(康正(こうしょう)2)におきた和人によるアイヌ少年殺害事件を契機に,翌年アイヌ民族をひきいて大規模な戦いをおこす。道南の和人の館をつぎつぎと攻略するが,蠣崎季繁(かきざき-すえしげ)のもとにあった武田信広に反撃され,1457年5月七重浜で子とともに射殺された。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

コシャマイン

没年:長禄1(1457)
生年:生年不詳
15世紀中期の蝦夷地東部の首長。15世紀初めの渡島半島南岸には和人が定住し,館主(渡党=本土より渡った党類)と呼ばれる小領主が形成され始めた。館主は東は志濃里,西は花沢の館を根拠地として環日本海商品流通に従事しアイヌ民族との交易を行っていたが,次第にアイヌ民族を圧迫した。康正2(1456)年,志濃里の鍛冶屋でアイヌ民族の少年が製作を依頼したマキリ(小刀)の良し悪しと値段をめぐって争いとなり,少年が殺害される事件が起こった。これを契機に翌長禄1(1457)年5月14日,コシャマインらは大軍を率いて東は牟川(鵡川)から西は与市(余市)に至る間で蜂起し,志濃里(小林氏)をはじめ箱館(河野氏),中野(佐藤氏),脇本(南条氏),穏内(蒋土氏),覃部(今泉氏),松前(守護下国,相原氏),禰保田(近藤氏),原口(岡辺氏),比石(厚谷氏)の10館と重鎮を攻め落とした。和人に残ったのは茂別(下国氏)と花沢(蠣崎氏)の2館のみだったが,花沢館主蠣崎季繁とその客将武田信広はついにコシャマイン親子を討ち取った。コシャマインは戦そのものは敗北したが,以後100年間も続く戦いの戦端を切ることになる。コシャマインのような大勢力を持つ首長層の出現は,和人・アイヌ民族双方の政治経済的成長と考えることもできる。<参考文献>海保嶺夫『中世の蝦夷地』,松前景広編『新羅之記録』(『新北海道史』7巻)

(海保洋子)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典内のコシャマインの言及

【アイヌ】より

…河川を軸とした河川流域内のアイヌ民族の生産・生活の場,および河川流域に形成されたアイヌ民族の一定集団(河川共同体)の基本的な領域としての地理的空間をともにイオルと呼ぶが(後述[社会組織]の項参照),生産・生活の場としてのイオルと領域としてのイオルへの,館を核とした和人集団の侵入は,アイヌ民族の生産基盤を急速に破壊することとなった。そのため,アイヌ民族は,1457年(長禄元)のコシャマインの戦をはじめ以後16世紀半ばまで反和人の戦いをくりひろげた。この戦乱のなかで上ノ国の花沢館主蠣崎氏(かきざきうじ)が他の館主を被官化して勢力を伸ばした。…

【コシャマインの戦】より

…室町中期,北海道渡島(おしま)半島を舞台にしたアイヌ民族の蜂起。1456年(康正2)春,箱館近郊志濃里(しのり)(現,函館市志海苔町)の鍛冶屋村で和人がアイヌの青年を刺殺したことに端を発し,翌57年(長禄1)東部アイヌの首長コシャマインに率いられたアイヌ民族の大蜂起へと発展した。この蜂起によって,当時渡島半島南端に館(たて)を築いて群雄割拠していた和人小豪族の諸館が相次いで陥落,わずかに下国家政の茂別館(現,上磯町茂辺地)と蠣崎季繁(かきざきすえしげ)の花沢館(現,上ノ国町上ノ国)の2館を残すのみとなったが,花沢館主蠣崎季繁のもとにあった武田信広(松前氏の祖)が和人軍を指揮して反撃を加え,ついにコシャマイン父子を射殺,これによりアイヌ軍の勢力は急速に弱まり鎮圧されるにいたった。…

※「コシャマイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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