コスティン(その他表記)Miron Costin

改訂新版 世界大百科事典 「コスティン」の意味・わかりやすい解説

コスティン
Miron Costin
生没年:1633-91

ルーマニアの代表的な年代記作者。主著に《アロン公以後のモルドバ年代記》《モルドバ・ワラキア年代記》等がある。幼時家族とともにポーランド領ポドリアへ亡命し,同地のイエズス会の学校で古典を学んだ。1653年ころ帰国し,オスマン・トルコ軍の対オーストリア戦役に従軍し,また外交使節としてポーランドやイスタンブールへ赴いたが,彼個人は親ポーランド派でウィーン包囲の救世主ヤン3世とも親交があった。晩年は貴族間の内訌にまきこまれ殺害された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コスティン」の意味・わかりやすい解説

コステイン
Costain, Thomas Bertram

[生]1885.5.8. オンタリオ,ブラントフォード
[没]1965.10.8. ニューヨーク
カナダ生まれのアメリカの小説家,ジャーナリスト。ブラントフォードの『クーリエ』紙の記者を皮切りにカナダの新聞,雑誌の仕事に関係したのち,1920年アメリカに帰化。『サタデー・イブニング・ポスト』紙などの編集に従事したあと,歴史小説を書き始め,広い人気を得た。モーセの後継者でイスラエル民族の指導者ヨシュア伝記『ヨシュア』 Joshua (1943,R.マクベイとの共著) ,中世を背景にした『黒いばら』 The Black Rose (1945) がある。ほかに歴史書など多数。

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