コルレス(読み)こるれす(その他表記)corres

デジタル大辞泉 「コルレス」の意味・読み・例文・類語

コルレス

コレスポンデント」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「コルレス」の意味・読み・例文・類語

コルレス

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] correspondence, correspondent の日本における慣用的略称 ) 「コルレスけいやく(━契約)」の略。また、その契約を結んでいる銀行をいうこともある。〔袖珍新聞語辞典(1919)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コルレス」の意味・わかりやすい解説

コルレス
こるれす
corres

コレスポンデントcorrespondentの略で、銀行が他の銀行との資金の仕向(しむけ)・被仕向の為替(かわせ)取引を行う場合に、あらかじめ諸条件を取り決めることをコルレス契約correspondent agreementといい、コルレス契約を結んだ相手方の銀行をコルレス先(銀行)correspondent bankあるいは単にコルレスとよぶ。通常、外国為替取引に関して使われることが多い。

 コルレス契約の方式、内容はケースによりかなり弾力的だが、普通、書状往復で行われる。契約事項としては、(1)信用状の開設および通知、各種送金の取組みおよびその支払い、各種取立為替の仕向けおよびその決済などに関するもの、(2)これらに伴う両行間の債権債務の決済方式に関するもの、(3)受信・与信にかかわる信用限度額credit lineの設定に関するもの、(4)決済のためのコルレス勘定corres accountの開設に関するもの、などである。

[井上 裕]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コルレス」の意味・わかりやすい解説

コルレス
correspondent

コレスポンデントの日本的略称。外国為替取引上,自行の海外支店役割を果してもらう旨の契約を締結した相手銀行のこと。送金為替など外国為替の取引上,日本側で円の受払いが起ると同時に外国側でこれに対応する外貨の受払いが行われる。この外貨の受払いの処理にあたり自行の支店がない場合,外国の銀行に依頼して支店の役割を果してもらうことになる。このとき委託先銀行をコルレス先 (為替契約先) といい,その契約をコルレス契約 (為替取引契約) という。またコルレス先のうち,同行に自行名義の勘定を設けて為替資金を預託する先をデポジトリー・コルレスといい,通常は為替取引上重要な預託先に開設する。

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百科事典マイペディア 「コルレス」の意味・わかりやすい解説

コルレス

コレスポンデントの略。日本の外国為替銀行が外国為替取引をする場合,海外にある外国の銀行と取引上の一般事項につきあらかじめ契約を結ぶ必要がある。この契約を締結した取引先銀行をコルレス先あるいはコルレスという。
→関連項目外銀ユーザンス送金為替

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世界大百科事典(旧版)内のコルレスの言及

【外国為替】より

…為替銀行は,自行の本支店,あるいは外国銀行との間であらかじめ取決めを締結し,通常相互に相手国通貨建ての決済勘定(当座勘定)を開設し合い,この勘定を通じてそれぞれの顧客との取引に係る資金の受払いを行うのである。このような外国銀行との取決めをコルレス契約といい,この外国銀行自体をコルレス銀行または単にコルレスと呼んでいる。コルレスは,代理するという意味のコレスポンデンスcorrespondenceの日本における慣用的略称である。…

※「コルレス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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