日本のプロ野球において守備で活躍した選手に贈られる賞。1年間を通し、守備力でチームに貢献した選手を、セントラルとパシフィックの各リーグからポジションごとに1人、計9人ずつ選出している。両リーグの公式表彰に準じた特別賞にあたり、正式名称は三井ゴールデン・グラブ賞。受賞選手にはトロフィーと賞金50万円が贈られる。トロフィーは受賞選手が愛用するグローブやミットを模した、黄金色の革製である。選考対象となるのは、投手では規定投球回数(144回)以上を投球するか、所属チームの年間試合数のうち3分の1(48試合)以上で投球した選手、捕手や野手では、所属チームの試合のうち2分の1(72試合)以上を同一のポジションで出場した選手。選考は、新聞社、通信社、テレビとラジオの放送局に所属し、プロ野球を5年以上担当している記者による投票で行われる。
ゴールデン・グラブ賞は、1972年(昭和47)にダイヤモンドグラブ賞として創設され、1986年に現在の名称になった。守備のベストナインともよばれる。
アメリカの大リーグには、ナショナル・リーグとアメリカン・リーグの各リーグを対象とした同様な趣旨の、ローリングス・ゴールドグラブ賞がある。1957年に野球用品メーカーのローリングスによって創設されたもので、日本のゴールデン・グラブ賞はこれを参考にした。
[編集部]
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