出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
革ひもや織ひもでズボンやスカートを肩からつって固定する留め具。ひもの長さを調節する金具と,ズボンのボタンに掛ける穴かクリップ形の留め金具が端についている。サスペンダーは19世紀末からアメリカで使われた名称で,イギリスでは靴下留め(ガーターgarterとも)をさし,ズボンつりはブレーシズbracesという。1930年代までは一部の作業用ズボンにだけベルトが用いられ,男子用には必ずサスペンダーが使われていた。このためズボンの股上は深く,とくに後ろ身ごろは肋骨に達するほど深く作られ,サスペンダー用のボタンが上端部につけられていた。40年代以降はベルトの使用が一般的になり,現代では肥満者用や趣味的な装飾用として使われている。
執筆者:高山 能一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ズボンやスカートがずり落ちないように、肩から吊(つ)り下げる一対の紐(ひも)。ズボン吊り、スカートの吊り紐などという。イギリスでは靴下留めをさし、ズボン吊りはブレーシズbracesという。18世紀末ごろ、パンタロンを吊るために使用され始めたらしい。初期のものは革製で、ボタンでズボンに留めたが、のちに伸縮性素材を使い、クリップ留めになった。日常服の背広が三つ揃(ぞろ)いではなく、チョッキなしの上下服が一般化したころから、腰のベルトが普及し、礼装やスキーウエア、子供服以外の男子服にはほとんど用いられなくなっていた。
近年、パンクファッションなど伝統的でない、男女差のない服飾の流行とともに、だぶだぶのズボンが若い男女にはかれて、サスペンダーも再登場し、ネクタイやポケットチーフなどの紳士用小物とともに、アクセサリーとして好まれている。
[田中俊子]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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