デジタル大辞泉 「サマーラ」の意味・読み・例文・類語 サマーラ(Samara/Самара) ロシア連邦西部、サマーラ州の都市。同州の州都。ボルガ川中流域、サマーラ川との合流点に位置する。機械・精油などの工業、および航空宇宙産業が盛ん。1935年からクイビシェフと呼んだが1991年旧称を復活。人口、行政区114万、都市圏114万(2008)。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サマーラ」の意味・わかりやすい解説 サマーラSamara ロシア西部,サマーラ州の中西部にある都市。州都。1935~91年クイビシェフ Kuibyshev。ボルガ川とサマーラ川の合流点に位置する。1586年,ボルガ川の交易を守るため要塞が築かれ,その後すぐに商業および行政の中心地となった。1935年には著名なボルシェビキの革命家,バレリアン・クイビシェフにちなんで改称された。第2次世界大戦中はドイツ軍の脅威にさらされた首都モスクワから多くの政府機関が避難した。戦後はボルガ=ウラル油田の開発が都市の発展をあと押しした。現在,ロシア最大の工業都市の一つで,パイプライン網の中心である。石油関連装置や機械,ボールベアリング,ケーブル,精密工作機械など幅広い製品をつくる巨大エンジニアリング工場があり,建築資材や消費財の製造業も発達している。1957年以降は,ボルガ川の数十km上流にあるジグリョフスクの水力発電所から電気が供給されるようになった。郊外には工業団地や住宅地,衛星都市が点在する。ボルガ川の船舶交通のほか,鉄道も,ヨーロッパ・ロシアからシベリアへ,さらに中央アジアへとつながる路線があるなど,交通の要衝でもある。文化施設,各種研究機関,高等教育機関もある。人口 116万4896(2010)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報