サランボー

デジタル大辞泉 「サランボー」の意味・読み・例文・類語

サランボー(Salammbô)

フロベール長編小説。1862年刊。第一次ポエニ戦争直後のカルタゴ舞台に、勇将アミルカルの娘サランボーと反乱を起こした傭兵ようへいの指揮者マトとの悲恋を描く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「サランボー」の意味・読み・例文・類語

サランボー

(原題Salambô) 長編歴史小説。フロベール作。一八六二年成立。一八四九~五一年にかけての近東旅行の手記もとに、第一次ポエニ戦争直後の、カルタゴ共和国で反乱を起こした傭兵総帥マトーと、カルタゴ軍総帥アミルカルの娘サランボーとの、宿命的な愛を描く。大正二年(一九一三)に生田長江翻訳が刊行され、その文体横光利一の「日輪」に影響を与えた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android