サンタ・フェ(読み)サンタフェ

百科事典マイペディア 「サンタ・フェ」の意味・わかりやすい解説

サンタ・フェ(アルゼンチン)【サンタフェ】

アルゼンチン中部,パラナ川支流のサラド川に臨む河港都市。外洋航行船も入港可能。パンパ農産物集散地食品工業のほか,繊維,自動車産業などが行われる。1573年創設。アルゼンチン最古の都市の一つで,マテ茶貿易でにぎわった。イエズス会伝道の中心として発展。1853年制憲議会開催の地。39万1000人(2010)。
→関連項目ロサリオ

サンタ・フェ(アメリカ)【サンタフェ】

米国ニューメキシコ州州都ロッキー山脈中,標高約2100mの高原にある。農牧産品,鉱産物の集散地。乾燥した温暖な気候で,保養観光地として知られる。プエブロインディアンの居住地で,1610年スペイン人が植民地建設。1848年アメリカ領となる。スペイン領時代の建物が多く残っている。1821年から1880年にサンタ・フェ鉄道が開通するまで,ミズーリ州インディペンデンスとの間を結ぶサンタ・フェ街道は重要な交易路,西漸路であった。6万7947人(2010)。

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世界大百科事典(旧版)内のサンタ・フェの言及

【キロガ】より

…おそらくサラマンカ大学で教会法を修め,1525年ころから宮廷に入り,やがてその清廉潔白な人柄を買ったカルロス1世から,当時暴政のために混乱の最中にあったヌエバ・エスパニャ(メキシコ)の事態収拾の任の一端を託された。31年初頭着任したキロガは原住民の窮状に強く心を打たれ,翌年メキシコ市郊外にサンタ・フェという救済村を私財で建設,次いでこれを巡察先のメキシコ西部のミチョアカン地方にも広げ,37年ミチョアカン司教に任ぜられた。トマス・モアの《ユートピア》の内容から採った生活規範を定め,これによって原住民の教化と規律ある社会生活への適応を図った。…

※「サンタ・フェ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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