サンサルバドル島(読み)サンサルバドルトウ(その他表記)San Salvador

翻訳|San Salvador

デジタル大辞泉 「サンサルバドル島」の意味・読み・例文・類語

サンサルバドル‐とう〔‐タウ〕【サンサルバドル島】

西インド諸島バハマ諸島中央部に位置する島。バハマ領。1492年、コロンブス新世界探検航海で最初に上陸した島。旧称ワットリング島。

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精選版 日本国語大辞典 「サンサルバドル島」の意味・読み・例文・類語

サンサルバドル‐とう‥タウ【サンサルバドル島】

  1. 西インド諸島のバハマ諸島中東部にある島。一四九二年一〇月一二日、コロンブスが新大陸到達の第一歩を印したところ。ワトリング島。

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改訂新版 世界大百科事典 「サンサルバドル島」の意味・わかりやすい解説

サン・サルバドル[島]
San Salvador

バハマ諸島の中東部にある島。別名ワトリングWatling島。面積155.4km2。人口970(2000)。コロンブスは1492年10月12日原住民がグアナハニと呼んでいたこの島を発見,新大陸探検の第一歩を印したといわれ,ラテン・アメリカの国々ではこの10月12日を〈アメリカ大陸発見の日〉としている。原住民アラワク族は植民地時代に労働者として島の外に出てしまった。現在は交通要路から隔たり産業はあまり振るわない。一連の大きな湾があり,内陸には数多くの湖沼が見られる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンサルバドル島」の意味・わかりやすい解説

サン・サルバドル島
さんさるばどるとう
San Salvador

西インド諸島、バハマ諸島中東部にある島。バハマ国に属する。別称ワットリングスWatlings島。面積163平方キロメートル、人口970(2000)。1492年10月12日、北大西洋を横断したコロンブスが初めて上陸した島として知られる。先住民はグアナハニ島とよんでいたが、コロンブスは救世主の島を意味するサン・サルバドル島と名づけた。10月12日はラテンアメリカ諸国では祝祭日となっている。先住民は植民地時代に奴隷としてハイチ島に連れ去られ、現在は、17世紀以後同島を支配したイギリス人が移入した黒人が住民の大多数を占める。

[栗原尚子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンサルバドル島」の意味・わかりやすい解説

サンサルバドル島
サンサルバドルとう
San Salvador Island

旧称ウォットリング Watling島。西インド諸島北部,バハマ中部の島。 1492年コロンブスが初めて上陸した新世界の地,先住民がグアナハニ島と呼んでいた島は,この島であると考えられている。南北に長いサンゴ礁の低平な島で,中央部にラグーンがある。南西のラムケー島を含めて面積 233km2,人口 539 (1990) 。

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世界大百科事典(旧版)内のサンサルバドル島の言及

【コロンブス】より

…こうした計算の中で,コロンブスはファルガーニーが使用したアラビア・マイル(1973.5m)をイタリア・マイル(1477.5m)と誤解したため,地球の一周長は約3万kmとなり,実際より25%も短いものと受け取られたわけで,これが航海の成功を確信させた一因となっている。 このようにして予想と現実とが偶然にも合致した結果,コロンブスはインドの一角に到着したと確信し,神への感謝の意をこめて,この島をサン・サルバドル島(〈聖なる救済者〉の意)と命名した。そして早速〈インディオ〉と呼んだ原住民から黄金と香料の地について情報を聞き出しながら,キューバ島からイスパニオラ島(現,ハイチ島)へと航行した。…

※「サンサルバドル島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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