サーニズム(その他表記)saninism

デジタル大辞泉 「サーニズム」の意味・読み・例文・類語

サーニズム(saninism)

ロシアの作家アルツィバーシェフが、その小説サーニン」に託して主唱した思想個人主張恋愛の自由、性愛解放を大胆にうたいあげた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「サーニズム」の意味・読み・例文・類語

サーニズム

  1. 〘 名詞 〙 ( [ロシア語] saninizm [英語] saninism ) ロシアの作家アルツィバーシェフが、その小説「サーニン」に託して主唱した思想。個人の主張、恋愛の自由、性愛の解放を大胆にうたいあげた。サーニン主義。〔新しき用語の泉(1921)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サーニズム」の意味・わかりやすい解説

サーニズム
saninism

ロシアの小説家 M.アルツイバーシェフの作品『サーニン』 (1907年) から生まれた語。主人公の青年サーニンは無原則な背教者で,理想科学道徳も否定し,ひたすら情欲満足を追求する人物である。十月革命前夜の時代閉塞状況の中で,当時の青年たちに広く受け入れられ,性欲解放の標語として「サーニズム」が流行した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android