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ザイド派(読み)ザイドは(英語表記)Zaydīyah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ザイド派
ザイドは
Zaydīyah

イスラム教シーア派の一分派で,フサインの孫ザイドとその子孫をイマームとして認めるもので,9世紀に成立。その教理はシーア派中では最もスンニー派の教理に近く,イマームに対していかなる超自然的性質も認めず,また「神隠れのイマーム」の存在を信じず,期限つき結婚 (ムトア) ,聖なる嘘言 (タキーヤ) も認めない。現在,イエメンおよびカスピ海沿岸諸国で主流をなしている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ザイドは【ザイド派 Zaid】

イスラムのシーア派の一派で,アリーの曾孫ザイドZayd b.‘Alī(?‐740)の名に由来する。ザイドは十二イマーム派第4代イマームの子として生まれ,穏健な兄,第5代イマーム,ムハンマド・アルバーキルとは異なって,積極的な政治活動によってウマイヤ朝から政権をシーア派に奪取しようと企て,メディナからシーア派の本拠クーファに移って同志を募り,740年に同地で反乱を起こしたが,数日後に鎮圧され戦死した。

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世界大百科事典内のザイド派の言及

【シーア派】より

…その死後,だれをイマームと認めるかをめぐって内部の分裂が進行した。フサインの孫のザイドも奉じられて,740年反乱に立ち,ザイド派が生じた。ホラーサーンでアッバース家を奉じたアブー・ムスリムもまた,イマームとみなされた(ホッラム・ディーンKhurram Dīn派)。…

※「ザイド派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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