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シャニダール遺跡 シャニダールいせき Shanidar

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャニダール遺跡
シャニダールいせき
Shanidar

北部イラクの山岳地帯の西ザグロス地方にある石灰岩の大洞穴遺跡。この洞穴遺跡の形成された時代の範囲は,ヨーロッパ旧石器時代の編年に対応させると,ムスティエ文化の早期から現代にまで及ぶ。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シャニダール遺跡
しゃにだーるいせき
Shanidar

イラクの北部、ザーグロス山脈中の複合洞窟(どうくつ)遺跡。上層には農耕直前の生活を示す原新石器文化層や中石器文化層があり、次に石刃(せきじん)系文化である後期旧石器文化(バラドスト文化)が続く。最下層に中期旧石器文化層がくるが、最下層はムスティエ文化を包含するとともに、シャニダール人骨が9体発見されたことで知られる。発掘者はアメリカの先史学者R・S・ソレッキで、人骨はアメリカの人類学者T・D・スチュアートにより検索された。シャニダール人はネアンデルターロイドに属し、ヨーロッパのネアンデルタール人に似るが、進歩的要素も多く、鈴木尚(ひさし)がイスラエルで発掘したアムッド人によく似る。これらの人骨のうちには洞窟内の落石事故によって死亡したものがいる。また、生前に右腕の切断を受けながら、以後の生活を続けたものがあり、身体障害者扶助の例とみられている。さらに人骨遺跡周辺の土壌から採取された花粉は、今日でも周辺に咲く美しい野の花であったことが判明し、死者を花で飾って弔ったと推測されている。ソレッキは彼らを「最初に花を愛(め)でた人々」とよび、多くの人の共感を得た。[香原志勢]
『ラルフ・S・ソレッキ著、香原志勢・松井倫子訳『シャニダール洞窟の謎』(1977・蒼樹書房)』

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