旺文社世界史事典 三訂版「ジノヴィエフ」の解説
ジノヴィエフ
Grigoriy Evseevich Zinov'ev
旧ソ連共産党の指導者
1905年の革命以後,レーニンの協力者。1917年の十一月革命後,コミンテルン執行委員会議長をつとめ,レーニンの死後は,スターリン・カーメネフとともにトロイカと呼ばれる党内三大実力者のひとり。のちスターリンに反対してトロツキーと結んだため,1927年党から除名された。1934年のキーロフ暗殺事件で逮捕され,36年反革命公判で罪状を認め銃殺され,これがスターリンによる「大粛清」の第一歩となった。
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