ジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センター(読み)ジョルジュ・ポンピドーこくりつげいじゅつぶんかセンター(英語表記)Centre National d'Art et de Culture Georges-Pompidou

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジョルジュ・ポンピドー国立芸術文化センター
ジョルジュ・ポンピドーこくりつげいじゅつぶんかセンター
Centre National d'Art et de Culture Georges-Pompidou

1977年パリに開館したユニークな芸術文化センター。ポンピドー・センターともいい,名称はフランス大統領ジョルジュ・J.R.ポンピドーに由来する。パリ国立近代美術館,公共情報図書館,産業デザインセンター,音楽研究所,実験的美術ギャラリー,児童室など現代芸術,文化に関する諸施設を複合した多次元空間をもつ。設計競技(コンペティション)によって入選したイタリアのレンゾ・ピアノイギリスのリチャード・ロジャーズとの共同設計によるもので,建設プロセスも機能的に合理化されている。建物の外観や構造も,建物を構成する構造材や機能系のパイプラインがむき出しで,石油基地やアクアポリスを連想させる(→現代建築)。4,5階を占めるパリ国立近代美術館は,ピエール・ボナール,アメデオ・モジリアニ,ラウル・デュフィ,ジョルジュ・ルオー,アンリ・エミール・ブノア・マチス,マルク・シャガール,ワシリー・カンディンスキーなどフォービスム以降の現代美術を約 6万点収蔵する。2010年,フランス北東部のメスに分館ポンピドー・センター・メスが開館した。

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