間諜(読み)カンチョウ

精選版 日本国語大辞典 「間諜」の意味・読み・例文・類語

かん‐ちょう‥テフ【間諜】

  1. 〘 名詞 〙 秘密の手段を用いて敵あるいは競争相手の様子をさぐり、味方に通報すること。また、その人。まわしもの。間者。スパイ。
    1. [初出の実例]「妻子流二千里。其非征討。而作間諜」(出典:律(718)逸文・擅興密有征討条)
    2. 「敵国の為めに間諜を為し又は敵国の間諜を幇助したる者」(出典:刑法(明治四〇年)(1907)八五条)
    3. [その他の文献]〔淮南子‐兵略訓〕

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普及版 字通 「間諜」の読み・字形・画数・意味

【間諜】かんちよう

間者。

字通「間」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の間諜の言及

【スパイ】より

…スパイ(間諜ともいう)とは何かを正確に定義することは難しい。国際的な規定としては,1907年の〈陸戦の法規慣例に関する条約〉(ハーグ条約)の条約付属書,1948年の〈ジュネーブ条約並びに国際的武力紛争の犠牲者の保護に関する追加議定書〉がある。…

【忍術】より

…そのほか速歩の術,結印と呪文などその技法は多岐にわたる。流派は伊賀流,甲賀流をはじめ武田流,戸隠流,紀州流,楠流など各地に多数あり,その呼称も,忍(しのび),かまり,すっぱ,間諜,乱波(らつぱ),隠密など,地域や流派によりさまざまであった。【中林 信二】。…

※「間諜」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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