ステファヌス(英語表記)Stephanus

改訂新版 世界大百科事典 「ステファヌス」の意味・わかりやすい解説

ステファヌス
Stephanus

フランスおよびスイスで,16,17世紀に代々出版業に従事していた一族のラテン名。フランス名はエティエンヌEstienne。とくにロベールとアンリ父子は古典学者としても著名。〈エティエンヌ父子〉の項参照。

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のステファヌスの言及

【教皇権】より

…一方,ウィクトル1世(在位189‐199)は,これらの見解に支えられて復活祭祝日の統一を図り,小アジアの従わない教会を全教会の交わりから破門した。ステファヌス1世(在位254‐257)も,異端者洗礼を認める自分の見解に従わない者を,同様破門の罰で脅かした。教皇は,2世紀以来たびたび諸教会の紛争解決を依頼されているが,4世紀以降は司教権の正統性保証のためにも依頼され,ローマ教会の受洗者信仰宣言文は,他の諸教会でも参照されるようになった。…

【ステパノ】より

…生没年不詳。ラテン語でステファヌスStephanus,フランス語でエティエンヌÉtienne。使徒たちの伝道活動の補佐役に選ばれ,ユダヤ社会の貧者の世話にあたった。…

【プラトン】より

…伝承の基礎となったのは,後1世紀のローマにおいてトラシュロスThrasyllosがプラトンの全対話編に書簡集を加えて編集した九つの〈四部作集〉である(ただしそのうちの数編は偽作)。最初期の近代活字本の一つにステファヌス版(1578)があり,プラトンの原典個所を引照する場合には,この版本のページ付けと約10行ごとに付されたA~Eの段落分けによって指示し,現行校本にも必ずこの数字と記号が明示されている。19世紀以来の古典文献学,とくにL.キャンベルが始めた文体統計学的研究によって,各著作の執筆時期の三大別が可能となった。…

※「ステファヌス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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