テレビ、ラジオの番組と番組の切れ目のこと。当初は1分程度のこの時間に局名や局の告知などを放送していたが、のちになってこの時間にスポット広告を放送するようになった。この時間は番組提供とは関係なく利用できるために、スポンサーにとっても放送局側にとっても、ともに小回りがきき、便利な存在であった。また初期のコマーシャル・メッセージは30秒であったが、だんだん短くなって、ついには5秒スポットまで登場した。標準は15秒である。コマーシャルの時間が短くなるにつれて、メッセージの内容も密度が濃く、歯切れがよくなるという結果をもたらした。しかしそれと同時に、コマーシャルの氾濫(はんらん)を印象づける契機ともなっている。
[田村穣生]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…スポンサーとなる広告主は,自社商品の広告計画,とりわけメディア戦略を策定するにあたり,広告予算に応じて(1)番組CM,(2)スポットCM,(3)共同提供CM,(4)案内CM,などさまざまの提供形式を選ぶ。(1)は番組を提供する広告主が提供時間内に放送するCM,(2)は番組と番組との間(ステーションブレーク)に放送するCM,(3)は番組を提供する広告主が複数で放送するスポットCMで,いわば(1)と(2)の中間形態,(4)は放送局の案内番組内で放送するCMである。広告料金は,曜日,時間帯,提供時間の長さ,CMが放送される局数などに応じて定められている。…
※「ステーションブレーク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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