変り目(読み)カワリメ

デジタル大辞泉 「変り目」の意味・読み・例文・類語

かわり‐め〔かはり‐〕【変(わ)り目】

物事状態季節が移り変わる時。また、その境目のところ。「季節の変わり目」「潮流変わり目
違っているところ。相違。→代わり目
両流口伝故実、その―多く侍りとかや」〈著聞集・三〉
[類語]分け目境目節目

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精選版 日本国語大辞典 「変り目」の意味・読み・例文・類語

かわり‐めかはり‥【替目・変目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 変わっているところ。違い。けじめ。また、さまざまに異なったところがあること。
    1. [初出の実例]「金銅、木像のかはりめこそあれども」(出典:東関紀行(1242頃)鎌倉遊覧)
    2. 「土地のかわりめに依て、音の清濁軽重ありと見へたり」(出典:史記抄(1477)一〇)
  3. 交替する時。入れかわる時。取りかえる時。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「毎度替目御補任之条、既先規候上者、如此御延引不得其意候」(出典:東寺百合文書‐を・(年未詳)(室町)一二月二一日・某書状案)
    2. 「ヲット銚子のかはりめかはりめ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉初)
  4. 物事の移り変わる時。季節の移り変わる時期。
    1. [初出の実例]「ほんに替(カハ)り目(メ)陽気が悪いけれど」(出典十三夜(1895)〈樋口一葉〉上)

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