スノーボード(英語表記)snow boarding

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スノーボード
snow boarding

スケートボードサーフライディング (サーフィン) から発展したスキーの一つ。またはそれに使用する。 1960年代にアメリカ合衆国で考案され,1980年代中頃から急速に広まった。幅広の専用板1枚の上に横乗りして足を前後に固定し,雪の斜面を滑るもので,ストックは使用せず,サーフィンのように体でバランスをとる。競技としては大回転 (パラレル大回転) ,ハーフパイプスノーボードクロスの3種目がある。 1998年の長野オリンピック冬季競技大会から大回転とハーフパイプが正式競技および種目になり,2006年のトリノ・オリンピック冬季競技大会からスノーボードクロスも採用された。大回転はアルペンスキー回転などと同様,旗門が設置されたコースを滑走しタイムを競う。 2002年のソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会から大回転に代わり,並行する二つのコースを2人が入れ替わって2度滑走し,合計タイムを競うパラレル大回転になった。ハーフパイプは,半円筒形のコースを左右に滑りながら,コースのへりや壁面を利用して空中ジャンプや宙返りなどを行ない,その技の難易度や空中での高さなどの得点を競う。スノーボードクロスは,こぶや旗門が設定された変化に富んだコースを4人で同時に滑り,順位を競う。

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知恵蔵の解説

スノーボード

1枚のボードに横向きに乗って雪上を滑る競技。1998年長野五輪から正式種目。大回転(GS)に代表される、ゲレンデを滑り降りてタイムを競うアルペン競技、人工的に造られた半円筒型のコースの中で演技をするハーフパイプ(HP)の2種目。大回転はアルペンスキーの回転と比べると、標高差はやや大きく、逆に平均斜度は18度前後と緩やかなコース。ボードに左足を前にして乗るレギュラースタンスと、右足を前に出すグーフィースタンスの2通りのスタイルがあるので、アルペンスキーと違い、左右対称のコース設定がなされている。一方のハーフパイプは、長さ120m、幅15m、深さ3.5mの半円筒コースで、平均斜度は18度。リップと呼ばれるコースの縁を使ったジャンプや回転などの技を行いながら、コースをジグザグに降り演技(エア)の難易度と完成度を競う。採点する審判は5人。2回のうち高い方の得点で順位を決める。2002年のソルトレーク五輪から、大回転が、2人同時に滑って勝ち抜くパラレル大回転に変更された。ワールドカップではこの他、パラレルスラロームとジャンプポイントもある変化に富んだコースを4人ほどで滑り、トーナメント方式で勝ち上がっていくスノーボードクロス(トリノ五輪で正式種目に)と、01〜02年シーズンからは、ジャンプ台から飛び出して空中の技を競うビッグエアも行われている。

(折山淑美 スポーツライター / 2007年)

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百科事典マイペディアの解説

スノーボード

スキー板よりも幅広の一枚の板に両足を固定し,サーフィンスケートボードのように横乗りで雪上滑降を楽しむスポーツ。1960年代に米国のミシガン地方で始められたとされる。1991年に国際スノーボード連盟が発足,ワールドカップ大会が開催されるようになった。スラローム,ダウンヒルのアルペンスタイルと,ハーフパイプのフリースタイルで競い合う。冬季オリンピック種目としては1998年の長野オリンピックで男女ハーフパイプと大回転が正式種目となり,2002年のソルトレークシティオリンピックで,大回転から2人同時に滑るパラレル大回転に変更,2006年のトリノオリンピックから,複数人数が同時に滑るスノーボードクロスが追加された。さらに2014年のソチオリンピックでパラレル回転とスロープクロススタイルが追加された。日本は,ソチ大会の男子ハーフパイプで平野歩夢が銀,平岡卓が銅を獲得。平野は15歳74日でのメダル獲得で,冬季オリンピック日本人史上最年少記録となった。女子パラレル大回転では竹内智香が銀を獲得した。フリースタイルには従来のスキー競技とは異なるアクロバティックな動きがあり,アルペンスタイルもスピードコントロールや滑降技術に独特の難易度があり,人気が高まっている。アメリカ,スイス,フランス,カナダなどが強豪国。
→関連項目スキーそり(橇)

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大辞林 第三版の解説

スノーボード【snowboard】

雪の斜面を滑り降りるための細長い板。また、それを使って行う競技。板の上に両足を固定し、スキーのようなストックは使わないで滑り降りる。競技には、速さを競う種目、ジャンプ・ターンの巧みさを競う種目などがある。スノボ。 〔1990年代中頃から急速に普及〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スノーボード
すのーぼーど
snowboard

両足を一枚の板に乗せて固定し、雪面を滑り降りる道具、またはその道具を用いて行うスポーツ。進行方向に対し、横に滑ることから、サイドウェイスタンススポーツ(横乗りスポーツ)の一種といわれ、サーフィンやスケートボードなどがその仲間としてあげられる。
 競技に用いるスノーボードの歴史には、発明した人物も含めて明確な記録はない。原形となるボードは、1960年ごろ、狩猟や山登りの際、深雪を滑り降りる道具として利用されていたとされる。1970年代前半には、ボードのノーズ(先端)に穴を開け、ロープを付けて梶(かじ)のかわりとしたスナーファー(商品名)が売り出され、1970年代後半にはバインディング(金具)、スノーボードブーツが開発されるとともにボード自体は、スチールエッジや高分子プラスチックソール(スキー板同様)の構造となり急速に改良が進んだ。
 日本国内では当初、サーフショップやスケートボードショップなどを中心に販売され、サーファーやスケーターに大きな影響を与えたと考えられる。
 おもな競技には、タイムを競うアルパインレースと、2人以上の選手が1組となり着順を競うモトクロスに似たスノーボードクロス競技、半円筒状のコースで技の難易度を競うハーフパイプがある。また、新たな種目として雪上につくったセクション(ジャンプ台などの構造物)を複数通過し、技の難易度を競うスロープスタイル競技がある。
 1982年(昭和57)日本スノーボード協会JAPAN SNOWBOARDING ASSOCIATION(JSBA)設立、1983年秋田県協和スキー場(大仙市)において、第1回JSBA全日本スノーボード選手権大会が開催された。また、1998年からは、冬季オリンピック種目になるなど、競技性からも注目されている。ウィンタースポーツの一つとして、世界的に普及している。[山田 繁]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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