スノーボード

デジタル大辞泉 「スノーボード」の意味・読み・例文・類語

スノー‐ボード(snow board)

スキーのように雪の上を滑るための、前後に両足を固定できるようにした幅広の1枚の板。また、それに乗って滑ること。
1に乗って行うスポーツ競技。ゴールへのスピードや、ジャンプ・回転・空中姿勢・着地姿勢などの技の難度を競う。冬季オリンピックの正式競技。

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精選版 日本国語大辞典 「スノーボード」の意味・読み・例文・類語

スノー‐ボード

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] snow board ) 幅広い一枚の板に足を固定し、ストックを使わずに雪上を滑走するスポーツ。また、その板。

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百科事典マイペディア 「スノーボード」の意味・わかりやすい解説

スノーボード

スキー板よりも幅広の一枚の板に両足を固定し,サーフィンスケートボードのように横乗りで雪上滑降を楽しむスポーツ。1960年代に米国のミシガン地方で始められたとされる。1991年に国際スノーボード連盟が発足,ワールドカップ大会が開催されるようになった。スラロームダウンヒルのアルペンスタイルと,ハーフパイプフリースタイルで競い合う。冬季オリンピック種目としては1998年の長野オリンピックで男女ハーフパイプと大回転が正式種目となり,2002年のソルトレークシティオリンピックで,大回転から2人同時に滑るパラレル大回転に変更,2006年のトリノオリンピックから,複数人数が同時に滑るスノーボードクロスが追加された。さらに2014年のソチオリンピックでパラレル回転とスロープクロススタイルが追加された。日本は,ソチ大会の男子ハーフパイプで平野歩夢が銀,平岡卓が銅を獲得。平野は15歳74日でのメダル獲得で,冬季オリンピック日本人史上最年少記録となった。女子パラレル大回転では竹内智香が銀を獲得した。フリースタイルには従来のスキー競技とは異なるアクロバティックな動きがあり,アルペンスタイルもスピードコントロールや滑降技術に独特の難易度があり,人気が高まっている。アメリカスイスフランスカナダなどが強豪国。
→関連項目スキーそり(橇)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スノーボード」の意味・わかりやすい解説

スノーボード
すのーぼーど
snowboard

両足を一枚の板に乗せて固定し、雪面を滑り降りる道具、またはその道具を用いて行うスポーツ。進行方向に対し、横に滑ることから、サイドウェイスタンススポーツ(横乗りスポーツ)の一種といわれ、サーフィンやスケートボードなどがその仲間としてあげられる。

 競技に用いるスノーボードの歴史には、発明した人物も含めて明確な記録はない。原形となるボードは、1960年ごろ、狩猟や山登りの際、深雪を滑り降りる道具として利用されていたとされる。1970年代前半には、ボードのノーズ(先端)に穴を開け、ロープを付けて梶(かじ)のかわりとしたスナーファー(商品名)が売り出され、1970年代後半にはバインディング(金具)、スノーボードブーツが開発されるとともにボード自体は、スチールエッジや高分子プラスチックソール(スキー板同様)の構造となり急速に改良が進んだ。

 日本国内では当初、サーフショップやスケートボードショップなどを中心に販売され、サーファースケーターに大きな影響を与えたと考えられる。

 おもな競技には、タイムを競うアルパインレースと、2人以上の選手が1組となり着順を競うモトクロスに似たスノーボードクロス競技、半円筒状のコースで技の難易度を競うハーフパイプがある。また、新たな種目として雪上につくったセクション(ジャンプ台などの構造物)を複数通過し、技の難易度を競うスロープスタイル競技がある。

 1982年(昭和57)日本スノーボード協会JAPAN SNOWBOARDING ASSOCIATION(JSBA)設立、1983年秋田県協和スキー場(大仙市)において、第1回JSBA全日本スノーボード選手権大会が開催された。また、1998年からは、冬季オリンピック種目になるなど、競技性からも注目されている。ウィンタースポーツの一つとして、世界的に普及している。

[山田 繁]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スノーボード」の意味・わかりやすい解説

スノーボード
snow boarding

スケートボードサーフライディング (サーフィン) から発展したスキーの一つ。またはそれに使用する板。 1960年代にアメリカ合衆国で考案され,1980年代中頃から急速に広まった。幅広の専用板1枚の上に横乗りして足を前後に固定し,雪の斜面を滑るもので,ストックは使用せず,サーフィンのように体でバランスをとる。競技としては大回転 (パラレル大回転) ,ハーフパイプ,スノーボードクロスの3種目がある。 1998年の長野オリンピック冬季競技大会から大回転とハーフパイプが正式競技および種目になり,2006年のトリノ・オリンピック冬季競技大会からスノーボードクロスも採用された。大回転はアルペンスキー回転などと同様,旗門が設置されたコースを滑走しタイムを競う。 2002年のソルトレークシティー・オリンピック冬季競技大会から大回転に代わり,並行する二つのコースを2人が入れ替わって2度滑走し,合計タイムを競うパラレル大回転になった。ハーフパイプは,半円筒形のコースを左右に滑りながら,コースのへりや壁面を利用して空中ジャンプや宙返りなどを行ない,その技の難易度や空中での高さなどの得点を競う。スノーボードクロスは,こぶや旗門が設定された変化に富んだコースを4人で同時に滑り,順位を競う。

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