スポーツ振興くじ(読み)スポーツシンコウクジ

デジタル大辞泉 「スポーツ振興くじ」の意味・読み・例文・類語

スポーツしんこう‐くじ【スポーツ振興くじ/スポーツ振興×籤】

トト(toto)

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共同通信ニュース用語解説 「スポーツ振興くじ」の解説

スポーツ振興くじ

スポーツ振興の財源を確保するため、サッカーJリーグ対象に2001年に販売を開始。不振の時期もあったが、06年に登場した最高当せん金6億円の「ビッグ」をきっかけに売り上げが伸びた。13年に海外リーグ対象のくじの販売を開始。商品は主に予想型のトトと非予想型のビッグに分かれる。昨年12月に成立した改正スポーツ振興投票法でバスケットボールを対象追加。昨年は1等最高12億円の「メガビッグ」を販売。収益はスポーツ団体や地方自治体助成金として配分される。

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知恵蔵 「スポーツ振興くじ」の解説

スポーツ振興くじ

Jリーグの指定された試合の結果あるいは各チームの得点数を予想して投票し、的中すると払戻金を受けることのできる公営ギャンブル一種。ただ競馬競輪に比べ、射幸心をあおるほど確率は高くなく、むしろ宝くじに近い。しかもサッカー人気がまだ発展途上の段階で、複数のJリーグの試合の勝敗を予想するというわかりにくさも手伝って売り上げは伸び悩んだ。これまでは、日本スポーツ振興センターが実施主体となり、りそな銀行に販売業務を委託する形で運営されてきたが、2006年度以降はくじ販売の金融機関への委託をやめ、主催者直売による採算ラインの抑制(421億円から250億円へ)と、新しいくじの開発や、コンビニエンスストアやインターネットなどによる販売網の拡大で売り上げ増をもくろんでいる。しかし現実は厳しく、05年の売り上げは採算ラインの421億円を大幅に割り込む143億円と低迷し、累積赤字も05年度末に約224億円になるなど、新しい事業展開がすぐに実を結ぶかどうか不安要素も多い。事業の低迷は、くじ本来の目的であるスポーツ振興の助成金にも影響を与え、01年度の57億8000万円が05年度には1億2000万円にまで減額された。また、りそな銀行に対する販売委託金約216億円が未払いになっており、民事訴訟を起こされる可能性があった。06年9月、振興センターはみずほ銀行から190億円を借り入れ一括返済する方針を発表した。

(原田宗彦 早稲田大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スポーツ振興くじ」の意味・わかりやすい解説

スポーツ振興くじ
スポーツしんこうくじ

日本のサッカーくじ。プロサッカー,Jリーグの試合結果を予想するトト totoと,得点を予想するトトゴール totoGOALの2種類があり,的中率に応じて最高2億円の配当を受ける。 1998年,スポーツ振興投票の実施等に関する法律 (サッカーくじ法) が成立,2001年から配当金上限1億円でトトの全国販売が開始され,2003年からトトゴールが始まった。配当金は 2004年から最高2億円に引き上げられた。収益金はスポーツ団体や地方公共団体が行なうスポーツ事業の助成にあてられる。くじの実施主体は日本スポーツ振興センター。 18歳以下の者はくじの購入・譲り受けを禁じられている。

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