セメント質(読み)セメントしつ(英語表記)cementum

翻訳|cementum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セメント質
セメントしつ
cementum

歯の歯根部の象牙質をおおう薄い硬組織根膜を介して歯槽骨との間を結ぶ歯根膜線維(シャーピー線維)により,歯を歯槽内に固定している。歯肉と歯槽骨縁が退縮して歯根が露出すると,セメント質からも,う蝕(虫歯)が発生する。慢性根尖性歯周炎や外傷などの刺激でセメント質が肥厚していることがあり,抜歯困難の原因になる。

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大辞林 第三版の解説

セメントしつ【セメント質】

哺乳類の歯根の表面をおおう薄い硬組織。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

セメント質
せめんとしつ

歯根の表面を覆う石灰化組織をいう。歯根膜の線維が付着しており、歯を歯槽骨内に保持するのに重要な役割を果たす。無機質成分量は40%で、象牙質(ぞうげしつ)より軟らかい。[村井正昭]

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世界大百科事典内のセメント質の言及

【歯】より

… 第2はその他すべての脊椎動物,つまり顎骨(がくこつ)を備えた顎口類にみられるリン酸カルシウム質の歯で,真の歯ともいうべきものである。これは中心部にある歯髄,主体をなす象牙質,歯冠表面のエナメル質,および哺乳類の歯根表面にあるセメント質という4種の組織からなる特異な器官で,発生学的には歯髄,象牙質,セメント質は真皮を母体とし,エナメル質は口腔上皮を母体として形成される。エナメル質は鉱物質の結晶のかたまりで,生体中で最も硬度の高い組織であるが,他の3組織は生活組織である。…

※「セメント質」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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