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ソドミー sodomy

翻訳|sodomy

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ソドミー
sodomy

おもに男性同性間の性行為(→性行動)を表す語。特に,肛門性交をさして強い否定的な意味を込めて使われてきた表現である。また男性同性間にかぎらず,異性間の肛門性交や口腔性交(オーラルセックス),未成年や動物との性行為など,その社会において否定される性行為を包括的に示すことばとしても用いられてきた。旧約聖書ソドムの町(→ソドムとゴモラ)の物語にちなむ。語源との関係から,キリスト教の影響の強い国,またその植民地だった国で使用され,ソドミーの語がさす行為を犯罪とし,禁止する法律が一般的にソドミー法と呼ばれてきた。ソドミー法があった国では,その廃止が,同性愛者(→同性愛)など性的マイノリティの人権運動(→ゲイ・ライツ・ムーブメント)において,長らく大きな目標であった。21世紀初めまでに,欧米でソドミー法は廃止されているが,植民地時代に導入されたアフリカ諸国などでは存続している国も多い。そしてそれらの国では,同性愛を認める欧米とは異なる自文化の価値としてソドミー法が位置づけ直され,強化される傾向にある。よって世界的には,今日でもソドミー法の廃止が性的マイノリティの人権擁護の課題となっている。

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デジタル大辞泉の解説

ソドミー(sodomy)

男色や獣姦(じゅうかん)など、自然に反した性愛。旧約聖書に記された、悪徳の都市ソドムにちなむ称。

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大辞林 第三版の解説

ソドミー【sodomy】

獣姦や同性愛・少年愛などのこと。 〔創世記に出てくる町ソドムから〕

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世界大百科事典内のソドミーの言及

【性倒錯】より

…歴史的に性対象の異常とされてきたものには,以下の行為がある。自分自身の肉体を性対象とするオートエロティズム(ナルシシズム),自分と同性を対象とする同性愛,性的に未熟な幼児を対象とする幼児性愛(ペドフィリアpedophilia),老人を対象とする老人性愛(ジェロントフィリアgerontophilia),死体を対象とする屍体性愛(ネクロフィリアnecrophilia),動物(獣,鳥など)を対象とする動物性愛(ゾーフィリアzoophilia,これにもとづく行為が獣姦=ソドミーsodomy),フェティッシュと呼ばれる物品や肉体の一部を性愛の対象とするフェティシズム,親子・同胞と交わる近親相姦など。一方,性目標の異常としては,露出症,窃視症(voyeurism,いわゆる〈のぞき〉),サディズムマゾヒズム,異性装症ないし服装倒錯(トランスベスティズムtransvestism)などがあげられてきた。…

【ソドム】より

…旧・新約聖書においてゴモラGomorrahと組み合わせられて,罪悪と神の処罰の見本としてしばしば引合いに出された。ソドミーsodomy(男色・獣姦)なる語もこの町の名に由来する。ソドムは地震のために死海南部の水中に没したとの推定が行われている。…

【同性愛】より

…各国語に存在する同性愛を示す用語のいくつかが,異性との性関係を示す際にも用いられたことから,同性愛が同性愛者というカテゴリーとは別であった可能性も大きい。同性愛を示す古くからの英語の一つ〈ソドミー〉は,中世・初期近代の用法では男女の背徳的な性行動をも意味し同性愛に限定されない。同性愛者というカテゴリーの確立は,西洋において同性愛行為への法的制裁が和らぐ19世紀以後である。…

※「ソドミー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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