コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

タティアノス Tatianos

2件 の用語解説(タティアノスの意味・用語解説を検索)

世界大百科事典 第2版の解説

タティアノス【Tatianos】

120ころ‐?
シリア生れのキリスト教護教家。ユスティノスの弟子。ギリシア語による主著《ギリシア人への言葉》はギリシア文明を攻撃し,キリスト教の古さと純粋さを弁護したもの。また2世紀中葉に編集したシリア語による《ディアテッサロン》は新約の四福音書一つの物語にまとめたもので,5世紀までシリアでひろく用いられた。のち172年ころ教会を去り,東方でエンクラディス派教団を創立し,グノーシス主義的傾向と極端な禁欲主義のため異端とされた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タティアノス
たてぃあのす
Tatianos
(120ころ―?)

2世紀後半のキリスト教護教家。「アッシリアの地に」異教徒の家庭に生まれ、若き日にギリシア哲学、修辞学の教育を受けた。漂泊の旅の後、最後にローマキリスト者になり、哲学者にして殉教者ユスティノスから「確実で有益な哲学」であるキリスト教を学び、当時の教養ある人々に対してキリスト教の真理を弁証する書物『ギリシア人へのことばLogos pros Hellnesを書いた(165ころ)。ほかに、四福音(ふくいん)書の記事から統一的な物語を編集した『ディアテッサロン』Diatessaronもある。師ユスティノスの死後、東方に帰って、異端的な傾向をもつ禁欲主義者としてシリア、キリキア方面で活動した。[中沢宣夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

タティアノスの関連キーワードキリスト教綱要キリスト教青年会護教論テルトゥリアヌスパウロユリアヌスキリスト教会ナザレ人耶蘇キリスト教徒

今日のキーワード

パラチオン、パラチオンメチル

パラチオンは無色で油状の液体、パラチオンメチルはコハク色の液体。ともに毒性が強く、有機リン系殺虫剤として使用された。50年代以降、稲の害虫被害を防ぐことが確認され、広く導入された。しかし、農民の中毒死...

続きを読む

コトバンク for iPhone