禁欲主義(読み)きんよくしゅぎ(英語表記)asceticism

翻訳|asceticism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

禁欲主義
きんよくしゅぎ
asceticism

ギリシア語の askēsisに由来する語。動物的自然性を悪自体ないし悪の起源とみなし,肉体的感性的あるいは世俗的欲望を抑制することにより徳を修め救いを得ようとする思想。 askēsisは修徳のための訓練を示す語としてストア派キュニコス派に用いられた。禁欲の思想はその他シャーマニズム,神道,仏教,イスラムにもみられ,ときに極端な禁欲や苦行が要求される。新約聖書において askēsisはただ一度使われているにすぎないが (コリント1書9・25) ,肉や自然を悪とする考えには抵抗しながらも,罪との関連における肉との戦いは常にキリスト者に要求されており,殉教の時代が終るとともに次第に禁欲的苦行が尊ばれるようになる。修道士の思想と生活はその典型といえよう。

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大辞林 第三版の解説

きんよくしゅぎ【禁欲主義】

感性的欲望を制し、理性や信仰による生活に価値をおく態度ないし立場。キリスト教の伝統で重要なアスケーシスの訳語。その積極的意味を評して修徳主義と訳すこともある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きんよく‐しゅぎ【禁欲主義】

〘名〙 感性的欲望を悪の源泉と考え、徳を修めるためには、これをおさえることが必要であると考える道徳、また、宗教上の立場。また、感性的欲望をおさえる実行方法。〔改訂増補哲学字彙(1884)〕

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