ダウンストリーム(英語表記)downstream

翻訳|downstream

デジタル大辞泉 「ダウンストリーム」の意味・読み・例文・類語

ダウンストリーム(downstream)

原子炉から取り出された後の、使用済み核燃料処理貯蔵輸送処分などの工程。⇔アップストリーム
通信回線における下流方向。また、その伝送路のこと。インターネットなどのコンピューターネットワークでは利用者端末を、宇宙通信では地上局を下流とする。⇔アップストリーム

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダウンストリーム」の意味・わかりやすい解説

ダウンストリーム
down-stream

下流部門ともいう。アップストリーム (上流部門) に対する語。 (1) 石油産業を,その全生産過程を川の流れにたとえて表現したもの。探鉱,開発,生産などの原油の開発段階以後の輸送,精製,販売,その他の石油産業部門の総称として用いられる。 (2) 核燃料サイクルにおいて,核燃料を原子炉から取出した後の工程をいう。それには使用済み燃料の受入・貯蔵,再処理,ウラン・プルトニウム中間貯蔵,混合酸化物燃料形成加工,高レベル放射性廃棄物処理・処分,さらに回収ウランの六フッ化ウランへの転換などの工程がある。

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世界大百科事典(旧版)内のダウンストリームの言及

【核燃料サイクル】より

…この性質に着目すれば,使用済燃料を安全に貯蔵しておくことによってその放射能を自然に下げることができる。燃料を原子炉で用いたのちの核燃料サイクルをダウン・ストリームといい,これに対し原子炉へ入れる前の核燃料サイクル部分をアップ・ストリームということがある。ダウン・ストリームでは,まずその放射能を下げるために,使用済燃料の冷却・貯蔵過程が必要である。…

【石油産業】より

…原油の探鉱・開発を行い,また採掘,輸送,精製を行って,消費者に石油製品を供給する産業。とくに,探鉱・開発,採掘,輸送を上流部門(アップ・ストリーム),精製を下流部門(ダウン・ストリーム)ということがある。
【国際石油産業の沿革】

[起源と展開]
 世界の石油産業の起源は,1859年にアメリカのペンシルベニア州タイタスビルTitusvilleで,石油会社の技師ドレークEdwin Laurentine Drake(1819‐80)が綱式さく井法による石油の生産に成功したことにさかのぼる。…

※「ダウンストリーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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