ダッハ(読み)だっは(英語表記)Simon Dach

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダッハ」の意味・わかりやすい解説

ダッハ
だっは
Simon Dach
(1605―1659)

ドイツの詩人。ケーニヒスベルク詩派の代表的詩人。1639年同地の大学で詩学教授、56年には学長となる。北辺にありながら、人文主義的立場から広く各地の詩人学者と親交をもった。生前詩集は編まれなかったが、個々の詩は友人ハインリヒ・アルベルト作曲で広まった。総数1500余りの詩は、いずれも虚飾のない自然な情感にあふれる。オペラや祝典歌もつくったが、賛美歌はとくに愛好され、今日まで歌われている。

[轡田 收]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダッハ」の意味・わかりやすい解説

ダッハ
Dach, Simon

[生]1605.7.29. メーメル
[没]1659.4.15. ケーニヒスベルク
ドイツの詩人。ハイデルベルク大学に学び,母校教授,次いで 1639年よりケーニヒスベルク大学の詩学教授をつとめる。作品には節度ある生の喜びを歌った世俗的な抒情詩ほか多くの有名な賛美歌がある。

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