ティヴォリのエステ家別荘(読み)ティヴォリのエステけべっそう

世界遺産詳解 の解説

ティヴォリのエステけべっそう【ティヴォリのエステ家別荘】

2001年に登録されたイタリアの世界遺産(文化遺産)で、ローマの東31km、ラツィオ州ローマ県にあるティブルティーナ山地の丘陵に位置する。名門貴族だったエステ家の別荘は、16世紀半ばからイッポリト・デステ枢機卿がベネディクト会修道院を改築したもので、建築家ピッロ・リゴリオが手がけた4万5000m2という広大な敷地邸宅庭園である。庭園内には「オルガン噴水」や「百の噴水」など多くの噴水が設置されている。エステ家別荘は、後期ルネサンス期の代表的な庭園として現在に至っている。◇英名はVilla d'Este, Tivoli

出典 講談社世界遺産詳解について 情報