テスラン・ド・ボール(英語表記)Teisserenc de Bort, Léon Philippe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テスラン・ド・ボール」の意味・わかりやすい解説

テスラン・ド・ボール
Teisserenc de Bort, Léon Philippe

[生]1855.11.5. パリ
[没]1913.1.2. カンヌ
フランス気象学者。1880年パリの中央気象台に入り,1892年主任気象官。1896年退官後,ベルサイユ近傍のトラッペに私設の高層気象観測所を建設して無人気球開発。およそ 11km以上の高度では気球の高度を増しても気温一定であることを発見し,1900年大気対流圏成層圏の 2層からなるという説を唱えた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「テスラン・ド・ボール」の意味・わかりやすい解説

テスラン・ド・ボール

フランスの気象学者。パリ生れ。1896年パリ郊外のトラップ私費で高層気象観測所を設立。1899年気球による高層観測から帰納して,成層圏を発見。天気の長期変動を支配する〈大気活動の中心〉という概念確立主著《力学的気象学の基礎》(H.ヒルデブランド・ヒルデブランドソンと共著)。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android