20世紀西洋人名事典 「テネシーウィリアムズ」の解説
テネシー ウィリアムズ
Tennessee Williams
1911.3.26 - 1983.2.25
米国の劇作家。
ミシシッピー州コランバス生まれ。
本名トマス・ラニアー・ウィリアムズ。
大学卒業後さまざまな職業、各地を放浪しながら戯曲、詩、小説を書いていた。1945年の「ガラスの動物園」では自身の青春時代をモデルに母や姉への思いを叙情的に描き、’47年の「欲望という名の電車」では教養と欲望との板挟みのために精神が崩壊する過程を描き、この2作で劇作家としての地位を築いた。その後、「やけたトタン屋根の猫」(’55年)、「牛乳列車はもう止まらない」(’63年)などを発表、’60年代には酒と麻薬にひたり、’69年には精神病院に入ったが立ち直り、「二人芝居」(’75年)など自身の絶望の美学の作品を書いた。’83年に薬瓶の蓋を詰まらせて、事故死した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報