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テーヨ テーヨTello, Julio C.

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

テーヨ
Tello, Julio C.

[生]1880. ワロチリ
[没]1947.6.4. リマ
ペルーの考古学者。リマの大学で医学を学び,のちアメリカとドイツで考古学を研究。アンデス古代文明の起源を解明することに主力を注ぎ,チャビン文化の諸遺跡を調査して,その淵源はアマゾンの熱帯密林地帯にあるとの見解を発表した。彼の関心はスペイン征服前のインディオ文化の系統とその復興にあったので,彼の学風を慕う崇拝者のなかから,のちにペルー民族主義考古学者が多く輩出した。主著に『チャビンアンデス文明の母胎』 (1960) がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

テーヨ【Julio César Tello】

1880‐1947
ペルーの考古学者。リマ市東方のアンデス山中の村ワロチリに生まれ,国立サン・マルコス大学で医学を修めたが,在学中アンデス先史文化へ関心を抱いた。イギリスへ留学。帰国後,チャビン・デ・ワンタル遺跡の発掘,カスマ谷諸遺跡調査など,ペルー全土にわたる調査と遺物の収集を行い,国立人類学考古学博物館を創設,ペルーの考古学の父といわれる。【大貫 良夫】

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世界大百科事典内のテーヨの言及

【アンデス文明】より

…しかし,インカ帝国は,1532年F.ピサロを筆頭にしたスペイン人によって征服され,それとともにアンデス文明の歴史も終わる。インカ文明 アンデス文明の研究は19世紀末のドイツ人マックス・ウーレ,20世紀前半のペルー人J.C.テーヨによって本格的な学問研究の軌道にのせられた。テーヨは,チャビン,コトシュ,パラカスなどの諸文化の重要性を明らかにし,のちに国立人類学考古学博物館を創設し,研究と遺物保存の中心的機関とした。…

【コトシュ】より

…最も重要なものは最下層の土器を伴わない神殿遺構群で,階段で結ばれるテラスに独立して建てられ,なかでもシンボリックな〈交差した手〉の男女対のレリーフを壁龕(へきがん)に飾った9m×9m×2mの主神殿はミト文化と命名され,すでに世界に知られている。中央アンデス文化史上で,三つの節目をなすチャビン,ティアワナコ,インカの3文化の最初であるチャビン文化(前900年ころ)の生成に関連して,ペルー考古学の父J.C.テーヨはすでにコトシュ遺跡の重要性を説いていたが,泉靖一を団長とする東京大学アンデス地帯学術調査団は1960,63年の2回,大規模発掘調査を行い,予測を実証するとともに先行する無土器神殿文化(ミト文化)の存在を新しく確認した。この新知見はアンデス文明の起源を解明するうえで欠かすことのできない重要なものとなっている。…

【チャビン文化】より

…ペルーの中部山岳地帯を中核に,北部から中部にかけて広がりをもち,さらに南部にまで影響を及ぼした前900‐前100年ころの,宗教性の強い文化。ペルー考古学の父J.C.テーヨが〈アンデス文明の母体〉であると重要性を指摘してきた。テーヨはこの文化の起源をアマゾン熱帯密林地帯に求める説を出したが,他説もありまだ解決されていない。…

※「テーヨ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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