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トゥルヌフォール Tournefort, Joseph Pitton de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トゥルヌフォール
Tournefort, Joseph Pitton de

[生]1656.6.5. エクサンプロバンス
[没]1708.12.28. パリ
フランスの植物学者,医者。父の意向で神学を志したが,父の死後転向して医師をしながら植物学の研究に従事。ギリシア,小アジアなど広く調査旅行を行い,植物学上の仕事で名声を博した。パリの王立植物園で植物学を教えることになり (1688) ,終生その地位にあった。王立科学アカデミー会員,王立コレージュの初代植物学教授 (1706) 。植物の性別を否定するなど理論的には保守的な面もあったが,観察力と描写力に鋭い才能を示した。植物の花と果実の構造に従った分類体系をつくり,特に植物分類学上初めて属の概念を確立,C.リンネによる二命名法分類の基礎を据えた。主著『基礎植物学』 Éléments de botanique (3巻,1694) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

トゥルヌフォール【Joseph Pitton de Tournefort】

1656‐1708
南フランスのエクサン・プロバンス生れの植物学者。植物に精通してパリに出てみとめられ,ジャルダン・デ・プラントで植物学を講義,1706年コレージュ・ド・フランスの初めての植物学教授,08年ジャルダン・デ・プラントの植物学教授。《パリ付近植物誌ならびに薬効》(1698),近東への植物採集の旅を記した《旅行記》(1717)などの著作があり,また,とくに《基礎植物学》(1694,ラテン語版1700)は名著で,植物の属を確立し,リンネの二命名法の基礎をつくった。

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世界大百科事典内のトゥルヌフォールの言及

【本草学】より

…その後,13世紀のアルベルトゥス・マグヌスの《植物論De vegetabilibus》を除けばめぼしい業績はなかったが,16世紀に至ってディオスコリデスの追加訂正の形でブルンフェルスO.Brunfels,フックスL.Fuchs,クルシウスC.de Clusiusらの植物の図解が次々と世に出たほか,16世紀末にはA.チェザルピーノの《植物学De plantis libri》がまとめられた。コルドゥスV.CordusやボーアンG.Bauhinらが薬物学としての植物学を大成させていくのと並行して,17世紀末から18世紀初頭にかけて,レイJ.RayやトゥルヌフォールJ.P.de Tournefortが種や属の概念を確立し,18世紀のリンネによる近代植物学への基礎固めが始められることになる。 日本の本草学は中国から輸入された。…

【博物学】より

…植物ではジェラードJohn Gerard(1545‐1612)《本草誌》やパーキンソンJohn Parkinson(1567‐1650)《地上の楽園》が刊行されている。 しかしブロンPierre Belon(1517‐64)やJ.P.deトゥルヌフォール,そしてC.vonリンネに至る探検旅行家兼博物学者の出現に加え,J.スワンメルダムやR.フックのような顕微鏡学者が登場して,単に外形だけでなく生物の構造や生態までも加味した精密画が制作されるようになった。とくにリンネ以降の博物学は本格的な分類学の成立をみ,種の同定を行うためには彩色した精密図版がぜひとも必要になった。…

【本草学】より

…その後,13世紀のアルベルトゥス・マグヌスの《植物論De vegetabilibus》を除けばめぼしい業績はなかったが,16世紀に至ってディオスコリデスの追加訂正の形でブルンフェルスO.Brunfels,フックスL.Fuchs,クルシウスC.de Clusiusらの植物の図解が次々と世に出たほか,16世紀末にはA.チェザルピーノの《植物学De plantis libri》がまとめられた。コルドゥスV.CordusやボーアンG.Bauhinらが薬物学としての植物学を大成させていくのと並行して,17世紀末から18世紀初頭にかけて,レイJ.RayやトゥルヌフォールJ.P.de Tournefortが種や属の概念を確立し,18世紀のリンネによる近代植物学への基礎固めが始められることになる。 日本の本草学は中国から輸入された。…

※「トゥルヌフォール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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