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トバール主義 トバールしゅぎTobar doctrine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トバール主義
トバールしゅぎ
Tobar doctrine

1907年エクアドルの外相 C.トバールが提唱した合法政府擁護の主張。新政府の成立にあたり,憲法違反および武力を用いて成立した政府の承認を拒否し,合憲的手続によって国家が再組織されたときに承認を与えるべきだとする,政府承認の立憲的正統主義。 20世紀に入ってラテンアメリカ諸国では革命が頻発したため,革命政府を承認しないことによって革命を防止することを目的に提唱されたもので,同年の中米5ヵ国間の平和友好条約で採用された。アメリカがこの主義を支持し,23年には条約を改正,たとい革命後の合憲的手続によって選出された大統領といえども,革命の首謀者またはその近親にあたるときには,その政府を承認しない旨の条項を設けた。しかし,この主義は特定の国家の一政策にすぎず,国際法上の政府承認の要件とは認められず,30年以後はトバール主義を採用する国が減少した。 (→エストラーダ主義 )

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