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トランスファーマシン トランスファーマシン transfer machine

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トランスファーマシン
トランスファーマシン
transfer machine

工作機械の機能 (たとえば主軸や送り機構など) を単体として独立させたもの (ユニットという) 。異なった機能のユニットを数台から数十台ほぼ等間隔に直線状に配置し,その間をベルトコンベヤなど適当な搬送装置で工作物を順次送り込んで所要の加工を連続的に処理する工作機械群をいう。

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デジタル大辞泉の解説

トランスファー‐マシン(transfer machine)

各工程専用の自動機械を加工順に配し、機械間を自動搬送装置で結んだ設備。連続加工ができ、大量生産に使用。

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百科事典マイペディアの解説

トランスファーマシン

工作機械の一種。多数のステーションを加工順に配置し,工作物を自動的に送って各ステーションで自動的に加工を行うもの。各ステーションは穴あけ,中ぐり,フライス削り,面切削などを行う専門の単能機械で,工作物の着脱,位置決めなども自動的に行われ,一定の時間間隔で加工が進行する。
→関連項目工作機械シーケンス制御メカニカル・オートメーション

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世界大百科事典 第2版の解説

トランスファーマシン【transfer machine】

トランスファーラインともいう。多量生産される部品を安いコストで加工することを目的とした機械加工システム。機械の部品を加工する際には,素材から不要な部分をいろいろな方法で順序よく除去していくが,この加工工程順に専用工作機械を多数並べ,これら機械の間をコンベヤなどの工作物を運搬するための手段で結んだもの。各専用工作機械(ステーションと呼ばれる)がそれぞれ分担している特定の加工を終了するのに応じて,工作物を一定時間ごとに各ステーション間で次から次へと移送して部品を形づくる。

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大辞林 第三版の解説

トランスファーマシン【transfer machine】

一連の加工工程を一つのラインに組み,運搬・工作ともに自動的に行う工作機械。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

トランスファーマシン
とらんすふぁーましん
transfer machine

自動化された工作機械と自動運搬装置とが結合され、一連の機械加工をすべて自動的に行う工作機械。第二次世界大戦後、アメリカフォード自動車会社でエンジンシリンダーブロック加工用に開発し、一躍有名になり、世界の各工業国に普及した。多くの単能工作機械が組み合わされ一連の加工を自動的に行うトランスファーマシンは、機械工業オートメーションの基礎となっている。この機械の一端から被工作物が供給され、動く工作台によって加工位置(ステーション)に自動的に運ばれセットされる。ステーションには自動工作機械が設備されていて、この位置に被工作物がくると、自動的に所要の加工が行われる。加工が終わると次のステーションに運ばれ順次移動し、最後のステーションからは加工を完了したものが送り出される。機械加工の自動化に一転機をもたらした注目すべき機械である。[中山秀太郎]

構成

機械加工は旋盤、ボール盤、フライス盤などの工作機械が、加工の目的によってそれぞれ単独で使用されている。これらの工作機械には、加工を行おうと思う素材をそのつど機械に取り付け、刃物を加工の種類、寸法に応じてセットし、モーターなどにより加工物または刃物を駆動して加工を行う。加工が終われば機械を停止し、被加工物を取り外し、次の加工のために別の工作機械にまで運び、そこで取り付け、加工を行う。
 これらの工作機械を一か所に集め、加工位置を互いに連結し、一つの加工位置から次の加工位置まで被工作物を移動できるようにしたものがトランスファーマシンである。穴あけ、ねじ切り、面削り、その他の加工が各ステーションで一斉に行われ、各ステーションでの加工時間はほぼ同じになっている。そのため、加工は一斉に終了し、ステーションの加工機械は停止する。被加工物をのせた台は移動し、それぞれの加工を終わった工作物を次のステーションまで運んでいく。ステーションは一列に直線的に配列しているもの、円形に配列しているもの、串(くし)形配列のものなどいろいろある。全長何百メートル、ステーションの数も100以上という大型のものもある。[中山秀太郎]

特徴

トランスファーマシンは自動車のエンジン・ブロックの加工をすべて自動的に行う目的でつくられたものである。被加工物ののせてある台の移動も、ステーションに設備されている工作機械もすべて自動化され、ボタン一つで操作できる。したがって数百台の機械の運転も1人でよい。1台の工作機械に一人の操作員がついているのに比べると、トランスファーマシンは操作のための人員をかなり削減できる。したがってトランスファーマシンによる労働生産性の向上は大きい。またすべて自動機械で加工が行われるので、品質のそろったものができ、仕掛け品の減少などの効果もあるので設備投資額は大きいが、人件費の減少などもあり、自動車の生産工場に広く普及した。トランスファーマシンは操作盤にあるボタンで稼動できるが、通常、故障のときなどに備えて機械の保守のため2、3人が配置される。[中山秀太郎]

他の産業への波及

自動車産業に普及したトランスファーマシンは、機械加工の自動化に威力を発揮したため、機械加工はできるだけトランスファーマシンを使用しようという傾向が強まり、他の産業分野にも広まった。モーターの枠、カメラのボディその他トランスファーマシンによる機械加工の自動化はしだいに増加した。なおトランスファーマシンは大量生産用の加工機械として発達してきたが、社会の発展とともに生産品の多様化が要求されるようになり、それに対応するため、各ステーションのユニット化が試みられ、目的によってステーションを交換できるようなくふうがされるようになった。さらにエレクトロニクスの発達もあって、各ステーションの加工もつねに同じものではなく、随時変更することもでき、変化に富んだ機械加工を自動的に容易に行えるようになった。さらにこの機械全体をコンピュータと組み合わせ、デジタル制御を行い機械加工の自動化は一段と進むようになった。
 トランスファーマシンによる機械加工の自動化は多くの優れた点があったために、機械加工だけでなく、他の分野にも自動化の波は広がり、電力工業、製鉄工業、化学工業などあらゆる工業の自動化を推進し、いわゆる20世紀後半のオートメーション時代の到来となった。[中山秀太郎]

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