ベルトコンベヤ(その他表記)belt conveyor

翻訳|belt conveyor

精選版 日本国語大辞典 「ベルトコンベヤ」の意味・読み・例文・類語

ベルト‐コンベヤ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] belt conveyor )[ 異表記 ] ベルトコンベアー 幅広ベルト輪状にして回転させ、物を乗せて運んだり流れ作業をしたりする装置。大量生産方式の工場土木工事などで使う。
    1. [初出の実例]「工場からベルト・コンヴェアで運び出されて来るアクセサリイ」(出典:香港にて(1958)〈堀田善衛〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベルトコンベヤ」の意味・わかりやすい解説

ベルトコンベヤ
belt conveyor

コンベヤの一種。電動機または内燃機関の動力で駆動される両端ローラに環状ベルトを掛け,物品を載せて循環搬送する。途中には適当に支持ローラを入れる。1機では直線動作であるが,案内板をつけて数機併設すれば方向変換も自由。また荷物の種類により 30度程度までの傾斜運搬もできる。速度調節,逆運転,途中での積込み積降ろしも可能なので,単純運搬以外に品物の選別や部品の組立てにも使われる。機構が簡単なので点検が容易で,設備費,維持費とも安い。ベルトは幅広のゴムベルトやスチールベルトが最も多いが,取扱う品物により薄鋼板なども用いられる。石炭鉱石砂利など諸原料のばら運搬に各種工場,鉱山,土木工事現場で,部品や半製品の組立て流れ作業に機械工場,自動車工場で,農産品の選別や箱詰に選果場,農場で,缶詰瓶詰に食品工場で,さらに水産業では漁獲物処理に船上でも用いられる。ゴルフ場の急坂などにもよく設置されていて,これは人間運搬用である。

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百科事典マイペディア 「ベルトコンベヤ」の意味・わかりやすい解説

ベルトコンベヤ

枠組(わくぐみ)の両端にプーリー滑車)を設け,その間にエンドレスにベルトをかけて,ばら物やかさ物を連続的に運搬するコンベヤ。ベルトとプーリー間の摩擦によって駆動するためベルト緊張装置を備え,架台を適当に配置してベルトを支える。ゴムベルトコンベヤが最も多く,スチールベルト,布ベルトも用いられる。
→関連項目コンベヤシステム

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改訂新版 世界大百科事典 「ベルトコンベヤ」の意味・わかりやすい解説

ベルトコンベヤ
belt conveyor

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世界大百科事典(旧版)内のベルトコンベヤの言及

【コンベヤ】より


[コンベヤの種類]
 コンベヤの構造はおしなべて簡単であるが,一方,取扱物の性状と運搬の目的に応じてきわめて多くの機種が作られており,その作動原理を異にするものも多い。(1)ベルトコンベヤbelt conveyor 両端部に設けたベルト車にベルトを環状にかけ渡し,そのベルト上に載せた荷をベルトの移動によって運搬する。ベルトは駆動ベルト車とベルトとの間の摩擦力によって駆動される。…

※「ベルトコンベヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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