トランスヴァール共和国(読み)トランスヴァールきょうわこく(その他表記)Transvaal Republic

旺文社世界史事典 三訂版 「トランスヴァール共和国」の解説

トランスヴァール共和国
トランスヴァールきょうわこく
Transvaal Republic

1852〜1902
ケープ植民地がイギリス領となった(1815)ため,その地のブーア人内陸にはいって建設した国家
ブーア人はイギリス人の支配をきらってオレンジ川以北に国家をつくり,1852年イギリスの承認を得た。しかし,世界最大のダイヤモンド鉱が発見されると,一時イギリスに併合された(1877)が,イギリス軍を破って再び独立した(1881)。1886年,国内に金鉱が発見されると,イギリスは再び合併を企て,99年南ア(ブーア)戦争突入,クリューガー大統領のもとに対英抗争を展開したが,1902年に屈服してイギリスに併合されて直轄植民地となり,10年には南アフリカ連邦の一州となった。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「トランスヴァール共和国」の解説

トランスヴァール共和国(トランスヴァールきょうわこく)
Transvaal Republic

19世紀中頃南アフリカ,ヴァール川以北の内陸部にブール人が建てた共和国。イギリスは1877年併合を試みたが,住民抵抗にあって挫折。大金鉱が発見されると,再度併合を企て,南アフリカ戦争において同国オレンジ自由国征服。1910年南アフリカ連邦成立とともにトランスヴァール州となる(94年まで)。

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