ナチュラルチーズ(読み)なちゅらるちーず(その他表記)natural cheese

デジタル大辞泉 「ナチュラルチーズ」の意味・読み・例文・類語

ナチュラル‐チーズ(natural cheese)

乳を乳酸菌酵素発酵させたままのチーズ。さらに微生物熟成させるものもある。⇔プロセスチーズ

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精選版 日本国語大辞典 「ナチュラルチーズ」の意味・読み・例文・類語

ナチュラル‐チーズ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] natural cheese ) 乳を、酵素と乳酸菌で発酵させたままのチーズ。ゴーダチーズチェダーチーズパルメザンチーズなど種々ある。これらを数種混ぜ合わせて加工したプロセスチーズに対していう。
    1. [初出の実例]「ナチュラル・チーズでコニャックをちょっぴり飲んだりして」(出典:夢を植える(1975‐76)〈清岡卓行〉鉄板の小さく円い穴)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナチュラルチーズ」の意味・わかりやすい解説

ナチュラルチーズ
なちゅらるちーず
natural cheese

世界各国でつくられているチーズは数百種に上るが、できあがったのちに加熱処理を加えず、チーズ中に乳酸菌や酵素、熟成の目的で添加したカビなどの活性がそのまま残っているものをナチュラルチーズと総称する。これに対して、数種のチーズを混合して加熱溶解し、殺菌したのちに成型したものをプロセスチーズという。しかし最近では、単一品種でそのチーズの原型がとどめてあれば、缶詰殺菌して保存性を高めたものも、広くナチュラルチーズとよんでいる。ナチュラルチーズには、ほとんど発酵熟成を行わないフレッシュとよばれるものから、1年以上の熟成を要するパルメザンのようなものまであるが、いずれも保存中に熟成が進んで品質が変化する。したがって低温で保管して、できるだけ早めに食用に供する配慮をしたほうがいい。

[新沼杏二]


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栄養・生化学辞典 「ナチュラルチーズ」の解説

ナチュラルチーズ

 生チーズともいい,乳を原料に発酵させて作るチーズ.このチーズを加工して安定した品質のものにしたプロセスチーズに対していう.ナチュラルチーズの製造過程で,まだ熟成させないチーズを生チーズもしくはグリーンチーズという.

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナチュラルチーズ」の意味・わかりやすい解説

ナチュラルチーズ

「チーズ」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内のナチュラルチーズの言及

【チーズ】より

…牛乳,脱脂乳,クリーム,羊乳などを原料とし,レンネット(凝乳酵素)の作用や乳酸菌などの細菌,アオカビなどのカビあるいは酵母など,各種の微生物の働きを利用して製造されるもの(ナチュラルチーズ)で,それをさらに加工したものはプロセスチーズと呼ばれる。
[歴史]
 アラビアの商人が,ヒツジの胃袋で作った水筒に乳を入れて旅をしている間に,太陽熱で暖められた乳が胃袋の凝乳酵素の働きにより固まって,チーズのようなものが初めてできたというアラビアの民話がある。…

※「ナチュラルチーズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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